
伊豆半島を拠点に海中清掃などに取り組む環境保全団体「MORE(モア)企画」(伊東市)が7月10日にNPO法人化した。同NPOが8月27日に発表した。9月にはアートと写真を通じてごみ問題を考える展示会も開く。
MORE企画は、「きれいな海で潜りたい」という思いから3人のダイバーが2021年に立ち上げた環境保全団体。団体名は「Mountain・Ocean・River・Earth」の頭文字を取ったもの。海だけでなく山や街でのごみ回収に取り組み、2024年には年間6トン以上のごみを回収した。2025年は、半期ですでに5トンを突破するなど、顕著な成果を上げている。
同団体の大きな特徴の一つが、有償ボランティア制度と協賛制度を導入した官民協働のスタイル。水中清掃に参加するプロダイバーに謝礼金を渡し経済的負担を軽減する有償ボランティア制度と、企業からの寄付金や住民協力によりボランティアに昼食や土産を提供する協賛制度により、持続可能な活動基盤構築に努めている。
今回のNPO法人化について、代表理事の白井ゆみさんは「私たちが取り組む水中清掃は、プロダイバーの安全管理が重要なプロジェクト。組織として責任を持って活動を継続できる体制を整えたかった」と法人化の意義を説明する。
同団体では9月11日~14日、「MORE展」と題した展示会を「りんがふらんか」(伊東市八幡野)で開く。同NPOが活動中に出合ったさまざまなごみの写真を展示するとともに、「いきもの水彩画家」として活動する鈴木翔太さんによる、海洋ごみを使った作品などの展示も行う。「鈴木さんは海や海洋ごみ問題に関心が高く、私たちのごみ拾い活動にも参加してくれた。私たちの活動内容を知ってもらうとともに、鈴木さんのアートの力を借りて、より幅広い人たちに地球環境やごみ問題を考えるきっかけを作りたいと考えた」と白井さんは話す。
ダイバーたちの繁忙期を避けて毎年10月~翌年6月に行っている水中清掃活動の予定も、10月15日=西伊豆町、同16日=伊豆市、11月11日・12日=下田市と固まりつつある。年明け1月~3月は東伊豆町、河津町、南伊豆町での開催を予定しているという。