食べる

南伊豆町に「カフェ&バーFUJI」 スナックふじの名を継ぎ再出発

「Cafe&Bar FUJI」外観

「Cafe&Bar FUJI」外観

  • 0

  •  

 地元の人たちに長年親しまれていたスナックを再生したカフェ「Cafe&Bar FUJI(カフェ・アンド・バー フジ)」(南伊豆町下賀茂)が7月18日、グランドオープンした。

「スナックふじ」の雰囲気を残した店内(関連画像11枚)

[広告]

 かつて地元の人々に親しまれ、惜しまれつつ閉店した「スナックふじ」跡を活用した同店。地元の不動産会社「ミナミホーム」(下賀茂)が、店の内装や店名をそのまま受け継いでオープンした。

 長年地元住民の憩いの場として親しまれてきた「スナックふじ」は、コロナ禍の影響でやむなく閉店。跡地の前を通る人からは、店の明かりが消えた空間を惜しむ声も多く聞かれていたという。そうした中、「地域の空き店舗を再生し、町にもう一度明かりをともしたい」と立ち上がったのがミナミホームの河合伸明社長だった。

 「『ふじ』の名前を残し、スナック時代の空気感を引き継ぎながら、地域の人たちや観光客にも開かれた場所を作りたかった」と話す河合さん。店の内装は、訪れた人が懐かしさを感じられるように、スナック時代の面影をできる限り残した。「先代のママにも開店を報告したところ、『名前を残してくれて本当にうれしい』と言われた」とも話す。

 同店では、地元の未利用魚を使った料理を積極的に提供する。その日の海況にもよるが、港から仕入れた魚を調理し、看板メニューの「フィッシュドッグ」として提供。「市場に出回りにくい未利用魚も、新鮮でとてもおいしい魚が多い。それを無駄にせずきちんと料理にして提供することが漁師の助けになり、地域の食資源のロスも減らせる」と河合さん。

 このほかのメニューは、「肉うどん」(600円)、「オモニのピビンバ」(1,200円)、「背徳のナポリタン」(1,100円)など、地域の人たちの意見を取り入れながら開発したものを提供する。トーストに使う食パンは、スタッフが毎朝店内で焼いている。「夜に食事に困る観光客の手助けになれたら」と、夜営業も予約制で対応している。

 営業時間は10時~14時、予約制での夜営業は19時~24時。日曜・月曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース