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夜間の移動を支援する実証実験「ナイトノッカル」 東伊豆町が総括

「ナイトノッカル」利用の様子

「ナイトノッカル」利用の様子

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 東伊豆町は7月8日までに、6月2日~13日に実施した町民の夜間移動を支援する公共交通サービス「ナイトノッカル」の実証実験について利用者の声などをまとめ総括した。

「ナイトノッカル」チラシ(表)(関連画像3枚)

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 東伊豆町では2024年2月から、住民同士がマイカーを活用して町内での移動を助け合う「ノッカルひがしいず」のサービスを展開している。今回の「ナイトノッカル」では、20時~23時の時間帯に、稲取を起点として、片瀬、白田、奈良本など町内各地区の停留所までを結ぶ移動支援サービスを実施。運行は民間事業者に委託し、専用車両1台でサービスを提供した。予約は1時間前までに電話またはLINEで行う方式とした。

 実証実験の目的について、東伊豆町企画調整課の鈴木拓海さんは「夜間における利用ニーズの有無を検証するために実施した。既存の『ノッカルひがしいず』は前日予約制だが、『ナイトノッカル』は乗車1時間前まで予約可能な形で運用した」と説明する。

 期間中、20~70代の7組13人が利用。利用した町民からは「夜間運行があると、東京での同窓会など夜遅くなる活動にも参加しやすくなる」「ナイトノッカルがあるから飲みに行こうと思った」「ナイトノッカルの存在が夜間の外出を後押しした」などの声が寄せられたという。

 今後の展開について、鈴木さんは「予想していたよりも利用件数は伸びなかった印象がある。われわれの周知不足も要因の一つと考えている。今回の実証結果を今後の事業の改善に生かしていきたい」と話す。

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