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下田・浜崎小児童がすし握りに挑戦 地域と連携した体験学習で

すし握り体験で笑顔を見せる児童たち

すし握り体験で笑顔を見せる児童たち

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 下田市立浜崎小学校(下田市須崎)の5年生児童11人が7月3日、1泊2日の宿泊体験学習の一環で、すし握り体験を行った。会場は複合施設「風まち下田」(武ガ浜)で、講師は副業すし職人が腕を振るう「寿しらぼ三〇二(みまつ)」(三丁目)が務めた。

ネタについて説明する「寿しらぼ三〇二」店主の植松隆二さん(関連画像6枚)

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 同校では毎年、地域と連携し、地元の特色を生かした宿泊体験学習を実施している。今回の取り組みは、昨年度から設置された、学校代表と地域代表から成る「下田市学校運営協議会」の提案により実現したもの。同協議会委員で、「風まち下田」オーナーの津留崎鎮生さんの発案により、かねてからイベントなどで協力関係にある「寿しらぼ三〇二」による体験を企画した。

 講師を務めた「寿しらぼ三〇二」店主の植松隆二さんは、市内の老舗すし店「美松」(二丁目)の4代目でもある。植松さんは、すし職人の高齢化や人口減少に伴う担い手不足に対応するため、新たな職人育成プログラムやケータリングサービスの展開などに取り組んでいる。

 児童たちは職人風の白い帽子をかぶり、植松さんの指導を受けながら、エビ、ホタテ、キハダマグロ、サバ、アジなどの魚介類に加え、卵、トウモロコシ、ピーマンなどの野菜を使って、約170貫のすしを手際よく握った。「魚が傷まないように、手早く握ることが大切」と教わりながらの体験だった。

 最初は苦戦していた児童たちも次第に慣れてくると「先生、何が食べたい?」と、すし職人気分で軽快にすしを握る姿が見られた。自ら握ったすしを味わった子どもたちからは「自分で握って食べたら、特別においしく感じる」という感想が聞かれた。

 植松さんは「今回の活動は、開業時に頂いたお祝い金を活用して実施した。子どもたちの支援につなげるという約束で頂いたものなので、今後もその思いを大切にしたい」と話す。 

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