見る・遊ぶ

6年ぶり「にしきで行く下田ツアー」 新島・式根島から70人が船で来訪

「にしきで行く下田ツアー」参加者と出迎えた下田の人々

「にしきで行く下田ツアー」参加者と出迎えた下田の人々

  • 0

  •  

 伊豆諸島の新島と式根島の島民を対象とした「にしきで行く下田ツアー」が6月29日、6年ぶりに行われ、島民たち約70人が初夏の下田散策などを楽しんだ。

新島と下田のコラボカクテルをアジサイも盛りの下田公園で味わった(関連画像12枚)

[広告]

 普段は新島~式根島間を運航する連絡船「にしき」。コロナ禍以前は、同船を使って島民が下田を訪れ、観光や買い物を楽しむツアーが度々企画されていたが、今回は6年ぶりのツアー開催となった。

 自治体からの補助もあり、参加費は、大人=3,000円、小学生=1,000円、小学生未満=保険料のみの200円。募集定員70人の予約枠いっぱいでのツアー開催となった。

 1時間強の船旅を経た一行は9時30分に下田港の神新汽船発着場に到着。下田側からは市職員や市議会議員、観光関係者らが出迎えた。高野茂章下田副市長は「コロナ禍以降、6年ぶりとなる交流を楽しんでほしい」と歓迎の言葉を述べ、中村敦市下田市議会議長は「近くて遠い伊豆諸島、近くて遠い下田。互いにそう思っていることが分かった」と、海を越えて訪れた島民たちをねぎらった。

 その後、ツアー参加者たちは自由行動で、思い思いにまち歩きや買い物を楽しんだ。前田充・新島村副村長をはじめとする村議員らは伊豆急下田駅に赴き、バスで改めて下田公園を訪れ、航路と鉄道の動線のイメージを確認した。ちょうど「あじさい祭」が開催中だった同園では、伊豆半島ジオガイド協会の青木まゆりさんらによる案内の下、学術的な説明も聞きながら散策を楽しんだ。

 下田公園の広場では、木村論史新島村村議会議長が「新島・下田コラボカクテル」をお披露目し、市議らが試飲した。美しい緑色の新島グラスに、新島産ミントをふんだんに入れ、「東京島酒」の一つである新島麦焼酎「嶋自慢・羽伏浦(はぶしうら)」の原酒と下田産甘夏の果汁をつぎ炭酸で割るのが「新島×下田モヒート」。今回はノンアルコールで提供したが、爽やかな風味が蒸し暑い会場に一服の清涼感をもたらした。

 帰りの「にしき」船内は、楽しい余韻に浸る子どもたちの声や食べ物の香りに包まれた。木村議長は「ここ数週間で、まれに見るクルーズ日和。参加者は皆、日焼けと歩き疲れで島に着くまで一瞬だろう。楽しい下田交流だった」とツアーを振り返った。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース