
伊豆の食材を使った料理を提供するダイニングバー「Table TOMATO(テーブルトマト)」(下田市一丁目)で5月7日、トークイベント「SESSION!(セッション)半島」が開催される。
指出さんの書籍「オン・ザ・ロード二拠点思考」(関連画像8枚)
主催は、店主で2階の書店「Books半島」も経営する山田真由美さん。下田市出身の山田さんは神奈川県大磯町との2拠点生活を送りながら、フリーランスの編集者・ライターとしても活躍している。
Table TOMATOとBooks半島が入る建物は、かつて山田さんの義父がブティックを営んでいた場所。山田さんにとっても大切な建物を引き継ぎ、2017(平成29)年にダイニングバーへと改装。さらに「街なかから書店がなくなっていくのを見て、本に触れられ、まちに関わる場を作りたい」との思いから、山田さんが「自信を持って薦められる」書籍や雑誌を取りそろえるセレクト書店を開いた。
同店ではこれまでも、地域の事業者が集うイベント「風待ちテーブル」などを開いてきたが、間もなく迎える8周年を機に新たなイベントを企画した。「さまざまな人が集い、車座になって互いの考えやアイデアを交換・セッションする場をつくりたい。各地のクリエーターを下田に招き、地元の人たちとセッションすれば、新しい何かが生まれるはず」と山田さんは期待を込める。
初回となる5月7日は、SDGsや環境、ローカルに関する話題を扱う雑誌「ソトコト」編集長の指出一正さんをゲストに迎えて開催。指出さんは雑誌編集に携わる傍ら、政府の委員会や会議の委員も務め、全国各地の地域プロジェクトに関わっている。最近上梓した「オン・ザ・ロード 二拠点思考」をベースに、「二拠点思考」やローカルライフについてのトークライブを行う。終了後は、指出さんを囲んでの交流会として、Table TOMATOの料理やナチュラルワインなどを提供する。
「これまでは何でも一人でやらないといけないと思って踏み出せなかったが、地元の仲間が後押ししてくれて実現できたイベント」と話す山田さん。「今後は年4回ほど、自分のつながりを生かして、本にまつわるゲストを招きたい。文化発信の一翼を担っていければ」と抱負を語る。
開催時間は18時~。交流会を含めた参加費は5,000円(食事・ワンドリンク付き)。トークイベントのみの参加は2,000円(ワンドリンク付き)。定員は30人。