「稲取の暮らしを旅する」体験を提供する「so-an(そうあん)」(東伊豆町稲取)が10月16日と23日、東伊豆町の温泉旅館などで働く20代を対象とする交流会「ひがしいず同期会」を開いた。
同イベントは、町内企業の共通課題である若手従業員の早期離職を解決するため、2017(平成29)年に始まった取り組み。東伊豆町に来て日が浅い20代の従業員を中心に、企業の枠を超えた同年代のつながりを作るため、稲取温泉旅館協同組合が開催していた。当時、地域おこし協力隊として活動していたso-anの荒武優希さんが事業を引き継ぎ、会を運営している。
今年で8回目となる同イベントには、旅館従業員や東伊豆町役場職員、地域おこし協力隊など、東伊豆町で働く人たちが2日間で延べ29人参加した。東伊豆町立体育センターで行う2人1組でのミニテニス大会や、「so-an morie」でのバーベキューを通して、同年代同士での交流を深めた。
参加した東伊豆町地域おこし協力隊の松橋樹さんは「職場の垣根を超えて同年代と交流することができてうれしい。東伊豆に来た一人一人が来て良かったと思えるよう、今後も交流していきたい」と話す。
「最初は緊張した雰囲気を感じたが、ミニテニスを通じて空気が和み、懇親会ではSNS交換や互いに会話を深める様子が見られた」と話す荒武さん。「根本的な課題を解決するにはまだ多くのステップが必要だが、伊豆に勤める人たちに楽しい思い出を作る機会を提供できてうれしい。運営者としても非常に充実した時間を過ごすことができた」と手応えを話す。