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下田保育所が37年の歴史に幕 1000人が巣立った町の学び舎

下田保育所閉園式の様子

下田保育所閉園式の様子

 下田市が運営する唯一の公立保育園として親しまれてきた「下田保育所」(下田市四丁目)で3月25日に「閉園式」が行われた。2025年度末(2026年3月末)をもって閉園し、37年にわたる歴史に幕を下ろした。

元気にお別れの歌を歌う子どもたち(関連画像6枚)

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 同園は1989(平成元)年に開設。ピーク時には約150人の園児が通う市内最大の保育施設として、地域の中心的な役割を果たしてきた。これまでに1000人を超える子どもたちがここを巣立ち、市街地という立地から、地域住民に見守られながら成長する温かい環境が特徴だった。

 今回の閉園は、市が進める幼稚園・保育所の再編整備計画の一環。児童数の減少や施設の老朽化に加え、同園が浸水想定区域に位置することから安全面を考慮し、2026年度からは高台にある「下田認定こども園」へと統合される。

 式典には、今春の卒園生6人を含む児童44人とその保護者らが出席した。市教育委員会の山田貞己教育長は、最後の運動会などの思い出を振り返りながら「下田保育所は、保護者や地域の方々の心に長く残る存在になる」とあいさつ。藤井さとみ園長は「37年間、活動を温かく見守っていただいたことに感謝の気持ちでいっぱい」と、地域への謝辞を述べた。

 会場では地元テレビ局制作の思い出映像が上映され、園舎での日々を懐かしむ保護者や職員が涙を拭う場面も見られた。最後に子どもたちが、童謡「さよならぼくたちのほいくえん」の歌詞をアレンジしたお別れの歌を合唱し、長年親しんだ園舎に別れを告げた。

 3人の子ども全員が同園に通ったという保護者の女性は「長く世話になった場所がなくなるのは本当に寂しい。先生方には感謝しかない」と、名残惜しそうに園舎を見つめていた。

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