河津町で2月7日に開幕する「第36回河津桜まつり」でAI(人工知能)カメラを活用した駐車場の混雑可視化システムが初めて導入される。来場者はウェブで駐車場の混雑状況をリアルタイムで確認できるようになる。
毎年、早咲きの河津桜を求めて全国から多くの観光客が訪れる河津町。期間中の来場者は50万~60万人に達するが、マイカー利用者の集中により、駐車場周辺での激しい渋滞が恒例となっていた。これまでは現地に行かなければ駐車場の空き状況が分からず、満車のために別の駐車場を探して回遊する車両がさらに混雑を悪化させる一因となっていた。
今回の取り組みでは、会場周辺の主要な駐車場5カ所(笹原2番、笹原7番、笹原8番、かわづカーネーション見本園前、支部12番)に計6台のAIカメラを設置し、混雑状況をリアルタイムで検知する。検知された情報は専用のウェブページを通じてスマートフォンやPCから確認でき、「混雑」「やや混雑」「空きあり」の3段階でマップ上に表示する。
併せて、管理画面での手動更新により、近隣駐車場20カ所(計約750台分)の情報も提供。計1000台分以上の駐車スペースの状況を可視化することで、来場者が次の行動に移りやすい環境を整え、車両動線の最適化と道路渋滞の軽減をサポートする。
同事業は、DMMが展開する「DMM 地方創生」と河津町との連携により実現。同社は2023年4月より「地域活性化起業人制度」を活用して町に社員を派遣しており、ICTを活用した地域課題の解決やデジタルプロモーションの強化に努めてきた。
システム導入は、公共施設や宿泊施設などでのAI技術による混雑可視化に取り組む「バカン」が担当。バカンで広報を務める原田真希さんは「AIカメラと手動更新を組み合わせることで、広範囲な可視化を実現した。現場の方々が忙しい合間でも迷わず操作できるよう、丁寧なレクチャーに力を注いだ」と振り返る。
「河津桜まつり」の開催期間は2月7日~3月8日。