1991(平成3)年から活動を続ける「つながりあそびうた研究所」の研究主任で、これまで幼児向け・親子向けの楽曲を100曲以上手がけてきた「まっちゃん」こと町田浩志さんのコンサートが3月12日、ベイステージ下田(下田市外ケ岡)で開催された。
同コンサートは、市内の民間団体と行政機関と同市社会福祉協議会で構成される「下田子育て支援ネットワーク」が主催するイベント「下田わくわくパーク『これば!』」の一環で開かれたもの。
町田さんは20年ほど前から同市のボランティア団体や保育士たちに招かれ、下田を度々訪れている。「これば!」でコンサートを行うのは今回が2回目。
会場には約50人の親子連れが集まり、町田さんのオリジナル曲「せんたく」などの音楽や触れ合い遊びを楽しんだ。「つながり」を大切にする町田さんは、親と子の触れ合いだけでなく、大人同士も言葉を交わすように促し、会場全体は和やかなムードに包まれた。
曲の合間のトークでは東日本大震災についても触れ、町田さんの優しい言葉に涙ぐむ母親の姿も見られた。今月閉園となる下田幼稚園へ贈る曲として作られた「ありがとう さようなら」も披露した。
子育て支援センターで同イベントを知って訪れたという母親は「まっちゃんのコンサートはこれで2回目。身体も動かせて、とても楽しいコンサートだった」とうれしそうに話した。
当日、子どもが性加害者・性被害者にならない環境を作るために活動している「ソウレッジ」が作る「性教育トイレットペーパー」の配布や、下田市と伊東市を拠点に子ども服のリユースに取り組む「&C(アンドシー)」による「子ども服おさがり『ぷち』お譲り会」も開催された。