下田市内の温泉地「下田温泉」が、国民参加型の温泉地活性化プロジェクト「温泉総選挙2025」で「審査員特別賞」を受賞した。12月5日、下田市観光協会の渡辺一彦会長らが下田市役所を訪れ、松木正一郎市長に受賞を報告した。
同企画は、環境省・内閣府・総務省・経済産業省・観光庁の5省庁が後援する「旅して日本プロジェクト」が主催し、今年で10回目となる。全国77の温泉地が「絶景」「歴史・文化」「美肌」など8つの部門に分かれてエントリーし、8月8日~10月31日の期間中に投じられた5万275人の応援投票や、現地での取り組みを評価する審査員票によって各賞を決定した。
下田温泉は、開国の歴史を伝える史跡や街並みが残る点などが評価され、「歴史・文化部門」で全国5位に入賞。さらに、観光事業者に向けた特別研修「下田おもてなしプログラム」の実施など、官民が一体となって地域活性化に取り組む姿勢が高く評価され、「審査員特別賞」にも選ばれた。
松木市長と協会関係者らの懇談では、ペリーロード周辺における温泉施設の整備や、市民の温泉利用を促進するアイデアなど、今後の温泉地としてのブランド力向上に向けた意見交換も行われた。
今回の受賞について、同協会の進士正寛さんは「地元事業者向けに実施している研修が評価されたことはうれしい。今回の受賞を機に下田温泉を訪れるお客さまも増えると思うので、引き続きしっかりもてなしたい」と意欲を見せる。