伊豆急行・河津駅の駅名看板が12月2日、期間限定で「かわズ~駅」に変更された。映画「ズートピア2」の公開に合わせ、同映画と静岡県がパートナー都市となった企画の一環。
「ズートピア」は、動物たちが人間のように暮らし、誰もが何にでもなれる楽園を舞台にしたディズニーアニメーション。ユニークで多彩なキャラクターが登場し、現代社会に通じるメッセージにより、全世界でヒットを記録した。12月5日に公開された最新作「ズートピア2」では、ズートピアにはいないはずの爬虫(はちゅう)類・ヘビのゲーリーが現れたことから、「ズートピア最大の謎」に迫るストーリーとなっている。
同企画では、映画の世界観に合わせ、静岡県が「しズ~おか県」として期間限定で公式表記を「ズ~化」。2026年1月5日までの県庁本館前への大型看板掲出に加え、県内6つの鉄道駅でも駅名看板を変更している。
JR東海では静岡駅が「しズ~おか駅」、清水駅が「しみズ~駅」に。静岡鉄道では新静岡駅が「新しズ~おか駅」、新清水駅が「新しみズ~駅」に。遠州鉄道では新浜松駅が「新はままズ~駅」に、そして伊豆急行の河津駅は「かわズ~駅」となった。「かわズ~駅」の看板掲出は2026年1月末までを予定している。
静岡県がパートナー都市に選ばれた背景には、文部科学省「社会教育調査」の定義において、同県が日本で最も動物園が多い県であることが挙げられる。映画配給のウォルト・ディズニー・ジャパンが発案し、伊豆急行へ打診があったという。
静岡県観光アプリ「TIPS」では2026年1月31日まで、「ズ~化」している駅や上映館を巡るデジタルスタンプラリーも実施中。スタンプを集めると先着でオリジナルステッカーが進呈されるほか、抽選で「ズートピア2」グッズ詰め合わせが当たる。
伊豆急行で同企画を担当する春田歩さんは「伊豆急行では9つの駅で副駅名ネーミングライツを導入しているが、駅名そのものをデザインして変えるのは初めての取り組み。ディズニーファンの皆さんだけでなく、地元の方にも楽しんでもらえたら」と話す。