3月19日に開通する伊豆縦貫自動車道・河津下田道路(河津七滝IC~河津逆川IC)の開通を祝うため河津町は12日、開通記念ランニング・ウオーキングイベントを開いた。約450人の応募参加者が開通前の道路を舞台に汗を流した。
今回開通する道路は、沼津市から下田市まで約60キロの伊豆縦貫自動車道に含まれる河津下田道路の一部となる河津七滝IC~河津逆川IC区間の約3キロ。
区間内の自動車専用道路往復約5キロをコースとし、ランニングには150人、ウオーキングには300人が参加した。参加者には記念品と参加賞を進呈し、ゴール後は地元の「さかさがわ実りの里運営組合」が餅つき実演を行い、つきたての餅を振る舞った。
ランニングのスターターピストルも担当した岸重宏河津町長は、セレモニーの中で、「伊豆縦貫自動車道という大きなプロジェクトの中で、天城以南で初めてのインターチェンジが河津にできたことと『河津桜トンネル』という名前が付いたことをうれしく思う」と喜びを語った。記念イベント内では河津桜の植樹も行われた。
普段はゆっくり見ることのできないトンネルの中を撮影しながら走る参加者の姿も多く見られた。ランニングに参加した南伊豆町の中学生の一人は「普段走る陸上トラックとは違う感覚が味わえ、トンネルを抜けた景色が気持ちよくて楽しかった」と笑顔で話していた。
3月19日には開通式典が行われ、15時より車両の通行が可能となる。