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下田・稲生沢こども園のバザー盛況 20年ぶりの再開経て地域交流の場に

「稲生沢こども園」バザー会場の様子

「稲生沢こども園」バザー会場の様子

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 さまざまな実体験を通じた保育に取り組む「稲生沢こども園」(下田市立野)で11月16日、昨年20年ぶりに復活したバザーが今年も開かれた。

来場者と歓談する村山保園長(関連画像8枚)

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 同園では約20年前まで毎年バザーを実施していたが、保護者主導による準備の負担が大きいことなどから、長らく休止となっていた。しかし近年、コロナ禍が落ち着いたころ、保護者の間で「もう一度開催したい」との声が高まってきたことを受け、園主導の形で昨年20年ぶりにバザーを再開した。現在の保護者世代が、かつてバザーに関わった自身の母親などから思い出を聞いていたことも後押しになったという。

 再開後は、保護者の負担を抑えるため園が企画の中心を担っており、有志の保護者たちが品物の回収や仕分け、会場の装飾、当日の販売などを分担して運営した。

 当日は、園の給食スタッフが作るパンや焼き菓子、カレーなど、実際の給食メニューも販売し、買い求める客で長い列ができた。園庭には卒園者や保護者によるブースや屋台が並び、たこ焼きやタイカレー、ピザ、クレープ、クッキーのほか、手作りのサンダルやバッグなどが販売された。

 会場では、「こどもとしょかん」による絵本の読み聞かせやワークショップ、「寿しらぼ三〇二」のすし体験、学習塾「さいとうスクール」による輪投げゲームなど、多彩な催しが行われた。

 10年ぶりに園を訪れたという高校生からは「10年たっても雰囲気はあまり変わらず、懐かしい気持ちになった」、元保護者からは「このようなイベントがあると、先生たちや当時の保護者にも再会できて縁が途切れないのがうれしい」などの感想が聞かれた。

 同園で働く保育士の田力いづみさんは「園児と保護者だけでなく、卒園児や地域の皆さんにも楽しんでもらえる交流の場になれば」と期待を寄せる。

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