静岡県主催「しずワーク」事業の一環として、地域で活躍するための「セルフブランディング講座」が10月29日、風まち下田(下田市武ガ浜)で開かれた。伊豆地域から14人が参加し、自身の強みを整理し、地域での仕事づくりに生かすための具体的な手法を学んだ。
「しずワーク」は、2023年度に始まった、静岡県がランサーズと協力し、子育てや介護などとの両立や、静岡県内に住み続けながらオンラインで全国の仕事ができる「新しい働き方」を支援する取り組み。地域の仕事情報を集約したウェブサイトの運営に加え、今回会場となった「風まち下田」や、「三島クロケット」(三島市)、「ポートカケガワ」(掛川市)、「SHIP」(静岡市)の4カ所にコワーキングスペースを展開する拠点と連携し、つながりが仕事を生み、地域が自走する体制づくりを進めている。
今回の講座では、「地域で自分の強みを生かしてみたい」と考える人々を主なターゲットとした。コーチングや組織開発コンサルティングを専門とし、中村勇気さんが講師を務めた。
参加者は、現代に求められるセルフブランディングやマーケティングの考え方を学んだ後、事前に実施した診断テスト結果を基に、自分の強みを知るためのプロセスを学んだ。
その後、参加者たちは診断結果に基づき、グループワークで自身の強みと弱みを共有し合った。これにより、それぞれの強みを客観的に捉え、自己のブランディングにどう生かすのか考えた。また、AIを活用しながら、自分の持つ資本・武器・資源を整理し、地域の課題解決に役立てることを目指した自身のキャッチフレーズの作成を行った。
下田市から参加した30代男性からは「自己理解が深まり、自分の強みや性質を言語化することができてしっくりきた。自分をどう表現するかのヒントになった」という感想が聞かれた。