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下田写真部が10周年記念展 市内3カ所で作品2000点展示

下田写真部部員の鈴木敦子さん

下田写真部部員の鈴木敦子さん

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 下田の風景を撮影し、SNSで日々発信を続ける「下田写真部」が現在、設立10周年を記念した写真展を市内各所で開いている。

今回展示に使われている写真は約2000点(関連画像14枚)

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 同団体は、下田商工会議所内の「下岡蓮杖プロジェクト」を母体として2015(平成27)年に発足。伊豆急行や東急電鉄、写真家テラウチマサトさんが社長を務める「シー・エム・エス」などが協力し、ニコンも機材提供で参加するなど、幕末の写真家・下岡蓮杖の出身地である下田を「写真のまち」として盛り上げてきた。

 メンバーはカメラマンやデザイナー、イラストレーターのほか、飲食店経営者、ツアーガイド、プログラマー、公務員など多岐にわたり、全員が地域に住む人々。プロ・アマ混在の多彩な顔ぶれがそれぞれの視点で下田を切り取り、時にプロの指導を受けながら個々の技術も磨いてきた。

 10年間で卒業生を含め25人が参加し、イベントやフォトツアーの企画、地元高校の写真部支援などにも携わってきた。結婚や出産、転職など生活環境の変化がある中でも活動を継続し、現在は14人が所属している。

 10周年を記念した今回の写真展は、伊豆急下田駅構内、商店街シャッターを活用した「ストリート展示」、商工会議所近くの空き店舗を利用した「まちなかギャラリー展示」の3カ所で開く。まち歩きをしながら鑑賞できる構成にした。

 同団体メンバーの鈴木敦子さんは「10年間で撮影した約3500点から2000点を選んだ。観光客にも、飾らない下田の日常を見てほしい」と話す。「これまで撮影に協力してくれた全ての人に感謝したい」とも。

 部長を務める渡邉悟さんは「コロナ禍など大変な時期もあったが、応援してくれる地域の方々のおかげで続けてこられた。会場を提供してくれた皆さんに感謝したい」と話す。

 下田に初めて訪れたという佐々木天音さんは「地元の人にしか引き出せない笑顔がすてき」と写真に見入っていた。

 まちなかギャラリーのみ10時~16時(最終日は15時30分まで)の展示。観覧無料。まちなかギャラリーでは9日、同団体のメンバーでもある「Nitotte Coffee」がコーヒースタンドを出店する。11月9日まで。

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