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南伊豆「神子元ハンマーズ」、専用ダイビング船就航 ダイビング客増に対応

大漁旗で飾って弓ヶ浜沖を周遊した新造船

大漁旗で飾って弓ヶ浜沖を周遊した新造船

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 南伊豆町湊のダイビングショップ「神子元ハンマーズ」(南伊豆町湊)は、外国人客などのダイバー増に対応するため、10月1日、国内最大級のダイビング専用船を就航させる。9月14日には、青野川河口の船着き場で新造船の進水式を行い、神事や餅まきなどで安全運航と事業の発展を祈願した。

船上からの餅まきの様子(関連画像10枚)

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 伊豆半島南端の沖合約10キロに位置する神子元島周辺の海域は、100匹以上ハンマーヘッドシャークの群れが見られる世界有数のダイビングスポットとして知られる。同店はこれまで、海外のダイビングフェスティバルへの参加やSNSを通じ、神子元島とハンマーヘッドシャークの認知向上や外国人ダイバーの誘致に力を注いできた。店長の有松真さんは「神子元島をハンマーヘッドシャークの聖地として広く知らしめ、世界中からダイバーに訪れてもらい、南伊豆の魅力を広めていきたい」と話す。

 新造船は協力会社の「海楽遊士」(湊)が建造し、保有する。全長19メートル、総トン数19トン、乗客定員40人の大型船で、船尾には最大10人が同時に上がれる自動式ラダーを備える。自身も船を操る渡邉涼社長は「細部までこだわった設計により、移動の快適さやダイバーの水中へのアクセスの効率、安全性を徹底的に追求した。これまでにない快適なダイビングを楽しんでほしい」と自信を見せる。

 進水式当日は早朝から近隣の漁師たちが集まり、竹やぶで切り出した竹ざおに大漁旗を巻きつけて船の飾り付けを準備。安全や事業の発展を祈願するための神事を執り行った後、関係者を乗せた新造船は弓ヶ浜沖を周遊した。引き続き行われた餅まきには関係者や地元住民ら約100人が集まり、船上から投げられる餅や菓子を歓声を上げながら受け取った。

 夜には町内の公民館で祝賀会が開かれた。来賓として出席した岡部克人南伊豆町長は「観光庁の補助金など、国の支援も活用しながら神子元島のダイビングを広めていきたい。外国人向けにダイビングと近隣観光を組み合わせたパッケージも用意し、南伊豆を海外に発信していきたい」と話した。

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