
毎年5月の下田市最大のイベント「黒船祭」を統括する同祭執行会が現在、2026年5月15~17日に開催される黒船祭のポスターデザインを募集している。ポスターデザインの一般公募は今回が初。
黒船祭は1854年の日米和親条約締結を記念し、1934(昭和9)年に始まった歴史あるイベント。次回で87回目を数える。ペリー提督率いる黒船艦隊が下田に寄港した歴史をたたえ、友好と平和を願う場として、厳かな式典を執り行う。多彩な催しや屋台、パフォーマンスも市街地を中心に各所で展開され、毎年20万人前後の人出でにぎわう。
例年、イベントポスターのデザインは地元のデザイナーなどに依頼してきた。前回のポスターは下田在住のイラストレーター・土屋尊司さんが、前々回は下田在住の絵本作家・鈴木まもるさんが、それぞれデザインを手がけた。
今回、初のデザイン公募を実施する背景について、事務局を務める下田市役所観光交流課の竹本諒さんは「ポスターデザインを公募することで、より多くの人に黒船祭のことを知ってほしいと考えた」と話す。「幅広い人たちから、これまでになかった発想のデザインが寄せられることにも期待している」とも。
プロ・アマを問わず誰でも応募できる。規定サイズのデザインデータ(PDF、JPGの2種類)や、200字程度の作品コンセプトなどを添えてメールで応募する。AI生成画像のみの応募は不可で、AIを補助的に使う場合はその旨を明記することも求めている。最優秀1点と優秀賞2点を選出し、最優秀賞には賞金10万円を贈呈する。
9月1日に募集を始め、既に数点の応募が寄せられているという。締め切りは10月31日。結果発表は11月14日を予定している。