
東京と熱川の2拠点生活者が運営する「カフェ&ダイナー温泉ノ上(おんせんのかみ)」(東伊豆町奈良本)が伊豆熱川駅近くにオープンして、7月8日で1カ月がたった。
「プレミアムコーヒー」を注文すると好みのカップを選ぶことができる(関連画像5枚)
経営するのは、東京・五反田を拠点に地域活性化に取り組んできた「AAOP」(東京都品川区)。代表の鶴井正博さんは4年前から、熱川の自然や温泉を気に入ったクライアントと共に、週末ごとに熱川で過ごすようになり、東京と熱川を行き来する2拠点生活を続けてきた。そうした中で、食へのこだわりを生かした料理を提供するカフェの開業を計画。静岡市出身で熱川に移住した齋藤欣邦(よしくに)さんを店長に迎え同店を開いた。
店名の「温泉ノ上」は、地元の地名「温泉上」に由来する。温泉地として知られる熱川では、町内各地に温泉櫓(やぐら)があり、湯煙を眺めたり、同店近くの足湯を楽しんだりすることもできる。
看板メニューは、インドネシア産の希少なトアルコトラジャ豆を使った「プレミアムコーヒー」(800円)。10種類以上のカップの中から好みのものを選べるのも特徴の一つ。「特製ミートソースパスタ」「ドライカレー」(以上1,000円)などのフードメニューもそろえる。
齋藤さんは「バスや電車を待つ観光客の来店が多く、地元の人にも徐々に認知されてきた。パスタを提供する店は東伊豆町では珍しく、その点も喜ばれている」と話し、「観光客が熱川を訪れる目的の一つになれたら」と意欲を見せる。
営業時間は10時~16時。水曜定休。無料の荷物預かりサービスにも対応している。