
東京と下田で2拠点生活を送る料理家・杉山絵美さんが7月1日、新著「杉山絵美の30分で完成! 毎日のごちそう」(宝島社)の出版記念パーティーを下田東急ホテル(下田市五丁目)で開いた。
祝福のパフォーマンスを披露する歌手・三木道三さん(関連画像15枚)
杉山さんは外資系ラグジュアリーブランドの広報として活躍した後、2005(平成17)年に独立。ラグジュアリーブランドを扱うPRエージェンシーを設立し、ファッション、グルメ、旅、ライフスタイル分野でのPRを手がけてきた。現在は料理家として、食のプロデュースやファッション誌での連載など多方面で活動している。
コロナ禍を機に東京と下田との2拠点生活を始めた杉山さん。パーティー冒頭のあいさつで、毎年夏を下田東急ホテルで過ごしていた三島由紀夫を伯父に持ち、幼少の頃から家族や親族と一緒に夏休みを下田で過ごすのが定番だったこともあり、「下田は自分にとって特別な場所」と話した。
4月に発売した新著「杉山絵美の30分で完成! 毎日のごちそう」(1,694円)は、身近な食材と調味料で作れる112品のレシピを紹介している。紙面では、アンミカさん、板野友美さん、神田うのさんなど、杉山さんの料理のファンだという著名人からのコメントも寄せられている。
今回のパーティーは、杉山さんと親交の深い「新宝エステート」(東本郷)の漆田和久さんと、「えきちかマルシェ」(東本郷)の橋本智洋さんが、「ぜひ下田でイベントを」と提案したのがきっかけ。杉山さんの出版を祝いたいと、下田だけでなく東京や関西からも50人超が駆けつけた。
当日は、下田産のオゴダイを使ったカルパッチョや南伊豆産トウモロコシの冷製スープ、下田産イサキのムニエルなど、全6品のコース料理を提供。いずれも杉山さんの新著に掲載されたレシピを元に、東急ホテルの料理長・中村直人さんが腕を振るった。料理紹介の中で、中村さんは「こんなに簡単なのに、こんなにおいしくできるとは驚いた。ホテルのメニューにも加えたい」と絶賛した。
主役の杉山さんはパーティー中もゲストとの交流に努め、会場各所でサインや記念撮影に応じていた。サインをもらうために新著を持参した参加者の一人は「ビーフストロガノフとサケの香草パン粉焼きを作ってみたが、どれも簡単で本当においしかった。ワインやビールがどんどん進んだ」と話していた。
終盤には、杉山さんが用意した景品を懸けたじゃんけん大会に加え、狂言師・三宅藤九龍さんやオペラ歌手・鈴木慶江さんによる祝福の言葉とミニパフォーマンス、歌手・三木道三さんによる代表曲「Lifetime Respect」などの披露もあり、パーティーに花を添えた。
下田の魅力について、杉山さんは「料理家にとって刺激の多い場所。特に野菜が魅力的で、かんきつ類も一年を通じて楽しめるのがうれしい」と話す。