
地元特産のテングサで作ったところてんを観光客に無料で振る舞う毎年恒例の「天草(テングサ)・ところてん祭り」が5月24日・25日の2日間、堂ヶ島公園(西伊豆町仁科)で行われる。主催は西伊豆町観光協会。
同町は全国有数のテングサの産地。テングサ漁は毎年5月中旬から9月末ごろにかけて行われ、地元の漁師らが船で沖に出たり海岸から泳いだりして漁に向かい、海底の岩に付着したテングサを手で取って収穫する。「水深4~5メートル程度の浅い海底で育ったテングサは、太陽光がしっかりと届くため良質」といい、テングサを浜辺や庭先に並べて天日干しする風景は、町の風物詩にもなっている。
同イベントでは、西伊豆産テングサで作られたところてんを1日限定1000食(2日間で計2000食)を無料で振る舞う。三杯酢・のりのつくだ煮・からし・黒蜜・きな粉など、好みの味付けでところてんを楽しめる。今回は初の試みとして、小学生以下限定で「ところてん突き体験コーナー」も用意。10時、11時、12時の3回開催を予定している。
その他、ご当地グルメ「潮かつおうどん」も1日限定250食(2日間で計500食)を無料で振る舞うほか、地場産品販売コーナーでは、テングサやところてんをはじめとした同町の名産品を特別価格で販売。ところてん作りの実演も行い、原材料のテングサがところてんに仕上がるまでの過程を見ることもできる。
同協会の鷹野純也さんは「毎年多くの観光客の方に足を運んでもらっている。今回は初の試みとして『ところてん突き体験コーナー』も用意したので、お子さま連れの方にも、ぜひ足を運んでもらいたい」と話す。「会場は西伊豆観光の中心地・堂ヶ島。会場目の前には遊覧船乗り場もあるので、観光も併せて楽しんでもらえたら」とも。
開催時間は両日とも10時~。ところてんがなくなり次第終了。