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下田旧町内に居酒屋「ひにし」 老舗総菜店のつまみでセンベロも

「ひにし」店主の進藤高志さん

「ひにし」店主の進藤高志さん

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 下田の旧町内エリアで週2回だけ営業する居酒屋「ひにし」(下田市四丁目)がオープンして、5月12日で1カ月がたった。

総菜店ならではの手作りのおつまみ類(関連画像12枚)

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 店主の進藤高志さんは、市内で45年続く老舗「進藤惣菜店」(東中)の2代目。亡くなった実父から24歳の時に店を継ぎ、現在に至る。

 同店では以前、進藤さんと同い年の知人が別の店を開いていたが、体調を崩して入院して店を畳んでしまった。その店の常連だった進藤さんは「店がなくなるとまた通りが暗くなって、空き店舗が増える。何か自分にできることはないか」と考え、「他の人がやるなら自分が」と、金曜・土曜の週2日だけの居酒屋を始めることにした。

 店のある通りが、進藤さんも若い頃から携わる下田八幡神社例大祭で使われる町の区分けで「廣岡西(ひろおかにし)」と呼ばれるエリアにあることから、店名は「ひにし」とした。さほど広く宣伝していないにもかかわらず、祭典関係者や進藤惣菜店のなじみ客、地元の友人たちまで、さまざまな人が進藤さんに会いに訪れているという。

 6席のカウンター席と最大6人が座れるテーブル席を備える店内では、取材当日も進藤さんの知人や祭典の後輩たちがテーブル席で乾杯をするなどにぎわいを見せていた。進藤さんとは幼なじみだという望月剛英さんはカウンターでグラスを傾けつつ「進藤惣菜店もなかなか味がある。80歳を超す(進藤さんの)お母さんを訪ねてみるのも面白い」と勧める。

 名物はよく味の染みた自家製おでん。ドリンクはハートランドの生ビールやハイボール、焼酎などのアルコールをそろえる。開店から20時までは「ハッピーアワー」と銘打ち、ドリンク1杯と店主おまかせのおつまみ2品のセットを1,000円で提供する。「前の店主も退院して、今度飲みにくると言ってくれている」と進藤さんはうれしそうに話す。

 営業は金曜・土曜の18時30分~24時。

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