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河津小卒業生に河津桜の苗木贈呈 25年続く記念行事

河津桜苗木贈呈式の様子

河津桜苗木贈呈式の様子

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 河津町唯一の小学校である河津小学校(河津町笹原)で3月12日、今春の卒業生に町の木・河津桜の苗木が贈呈された。

用意された河津桜の苗木(関連画像4枚)

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 河津町は河津桜発祥の地。70年前の1955(昭和30)年、河津川沿いで偶然発見された原木が現在も花をつけ、河津川沿いには約850本の河津桜が植えられている。1975(昭和50)年に「町の木」に指定され、毎年2月の1カ月間は「河津桜まつり」が開催され、多くの観光客でにぎわう。

 苗木の贈呈は、かつて町内に3校あった小学校の一校・西小学校の卒業生に、学区内の河津七滝観光協会が「子どもたちが育った記念になるものを」と2000(平成12)年に贈呈したのが始まり。今年で26回目を数える。

 2023年春に町内の小学校が1つに統合され西小学校は廃校になったが、保護者からの希望もあり苗木の贈呈は継続されている。苗木は希望する児童全員に贈呈され、それぞれ持ち帰って家の庭などに植えて育てる。

 贈呈式では、19日に卒業を迎える6年生48人を前に、同協会の鈴木彰治会長が「大きくなって町外に出ることがあっても、河津出身といえば必ず『あの河津桜のまち』と分かってくれるはず。それを誇りに思って、今後勉強などに励んでほしい」とエールを送った。

 代表で苗木を受け取った稲葉佑(たすく)君は「ありがとうございます。大切に育てたいと思います」とお礼の言葉を述べた。

 鈴木会長は「河津の子どもたちにとって河津桜は小さいときから身近に親しんでいるものの一つ。河津を忘れず桜とともに今後も成長してほしいという願いを込めて、来年以降も、この行事は続けていきたい」と話す。

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