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「河津桜まつり」開幕 キャンドル・ジュンさん迎え前夜祭も

「河津桜まつり」オープニングセレモニーでのテープカット

「河津桜まつり」オープニングセレモニーでのテープカット

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 河津桜発祥の地である河津町で2月1日、地域最大のイベント「第35回河津桜まつり」が開幕した。今年は河津桜の発見から70年の節目を迎え、能登半島地震の復興支援にも力を入れる。

キャンドル・ジュンさんを迎えた前夜祭の様子(関連画像11枚)

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 全国的に知られる河津桜は1955(昭和30)年に河津川沿いで偶然発見され、民家の庭先に植えられたものが起源とされる。その木は「河津桜原木」と呼ばれ、現在も当時の場所で花を咲かせている。

 河津川沿いに約850本が植えられた桜並木を中心に、多くの露店やライトアップを楽しめる同イベント。昨年は約62万人が訪れ、今年は80万人の来場を目標としている。

 1月31日には、アーティストのキャンドル・ジュンさんを招き、前夜祭「能登と河津にかける橋キャンドルナイト」を河津七滝ループ橋駐車場(河津町梨本)で開催した。伊豆半島から能登半島へ応援の気持ちを届けようと、地元の小学校や幼稚園の園児らが制作したものを含む800個のキャンドルがともされ、町民ら約500人が幻想的な光景を楽しんだ。

 2月1日に河津桜観光交流館駐車場(笹原)で開かれたオープニングセレモニーでは、河津町観光協会の山田和子会長が「河津桜が発見されて70年。今では町民の誇りとなっており、うれしい限り。今年は同じ半島である能登を支援するまつりにしたい」とあいさつし、開幕を宣言した。続いて、講談師の一龍斎貞心さんが「河津桜発見から70年」と題し、河津桜の発見から開花までの実話をドラマ仕立てで紹介した。

 オープニングセレモニー後の「かわづ桜フェスタ2025」では、コスチュームアーティスト・ひびのこづえさんが衣装を手がけたダンスパフォーマンス「アリとキリギリスと」、地元の子どもたちで編成されたチアチーム「GO KAWAZU」の演技、河津中学校吹奏楽部の演奏などが披露され、華やかに開幕を盛り上げた。

 まつり期間中、河津川沿いの遊歩道を中心に約80店の露店が立ち並ぶほか、桜並木を見下ろせるテラス席でこたつに入りながら会席料理(2万5,000円)を味わえる「桜テラス花絨毯(じゅうたん)」や、全国で観光人力車を経営する「えびす屋」(京都市右京区)による人力車町内観光(1人4,000円~)などが観光客を迎える。

 2月15・16日、22・23日には、河津桜観光交流館前に「輪島の朝市」が出店し、3店舗が輪島の干物や民芸品を販売する。

 2月5日時点で咲いている花はまだ少ない。河津町観光協会の森野ゆかりさんは「開花は例年より遅れているが、多くの方に来ていただきたい」と呼びかける。

 河津桜の見頃は2月下旬の見通し。まつりは2月28日まで。

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