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東京で55年の老舗「とんかつ むら中」が下田に移転、夜はしゃぶしゃぶも

店主の村中康宣さん(右)と一緒に切り盛りする家族

店主の村中康宣さん(右)と一緒に切り盛りする家族

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 伊豆急下田駅から徒歩4分、国道414号から一本入った場所に1月29日、「とんかつ むら中」(下田市東本郷)がオープンした。

平田牧場の三元豚を使った「ロースかつ定食」

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 店主の村中康宣さんは東京・麻布十番で「とんかつ むら中」を叔母の代から55年続けてきたが、2022年7月に閉店。9月に下田に移住した。

 移住のきっかけは、2019年に下田に移住していた次男の勇太さん。村中さんはコロナ禍を契機に廃業を考えていたが、勇太さんから下田での再開業を提案された。村中さん自身も若いころから下田に何度も遊びに来ており、家族で検討した結果、下田への移住と再開業を選択したという。

 座敷席12席の店内は、飲食店だった店舗を改装。キッチンは工務店にリフォームを依頼したが、座敷は自分たちで楽しみながらDIYした。

 とんかつには麻布十番で営業していたころと同じく、山形県の平田牧場から仕入れた三元豚を使う。「ロースかつ定食」「ヒレかつ定食」(以上2,300円)、「特製ポークソテー定食」(3,000円)を用意するほか、ディナーでは予約制でしゃぶしゃぶも提供。テイクアウト販売の準備も進めているという。

 来店していた地元客は「初めて塩とレモンでとんかつを食べた。麻布の老舗とんかつ屋さんが下田に来てくれてうれしい」と話す。

 村中さんは「麻布十番で営業していたころのように『とんかつ むら中』が社交場になってほしい。息子の友達や地元の方が集まって楽しんでくれたら」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~22時。ディナーのみ予約制。駐車場は2台。

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