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東京の若きバー経営者が下田に蒸留所 地元食材を活用した独自リキュールも

フェイムズ伊藤広光さん(中央)、白井健太さん(左)、澤田匡史さん(右)

フェイムズ伊藤広光さん(中央)、白井健太さん(左)、澤田匡史さん(右)

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 サーフィンや海水浴の名所として知られる白浜海岸から車で3分ほど上った場所で、クラフトリキュールを作る「伊豆下田白浜蒸留所」(下田市白浜)の開業準備が進められている。設備を整える資金をクラウドファンディングで募っているが、期限まで約20日を残して既に目標の100万円を大幅に超える支援を集めている。

白浜から車で3分、伊豆下田白浜蒸留所の外観

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 同蒸留所の開業を進めているのは、東京でバー経営などに取り組むスタートアップ企業「Fame's(フェイムズ)」。現在25歳の代表取締役CEO伊藤広光さんは、オーストラリア留学時にお酒の奥深さと可能性を感じ、酒類業に取り組むことを決意。日本に戻ってホテルバーに勤務し、3年前に独立した。

 蒸留所開設のきっかけについて伊藤さんは「多様性が増し、自分の好きなものを追い求める人が増えている。仲間たちと話している中で、オーダーメードでお酒を作るサービスがあったら面白いと思いついた」と話す。

 お酒にはさまざまな種類があるが、同蒸留所ではリキュールを製造する。細かく種類が分けられているうえに所持する酒造免許以外のお酒の製造が許されない法律の下でも「リキュールであればさまざまな食材を組み合わせて幅広いお酒を作ることができる」という。「地元の生産者と協力して、地域独自のリキュールを作っていきたい」と伊藤さんは意欲を見せる。

 下田を選んだ理由について「縁のある人が貸してくれるという場所がたまたま下田だったというのがきっかけだが、何度も通ううちに自然と食材の豊かさが気に入った」と伊藤さん。「まだ下田の魅力に気付いていない人も多いので、自分たちの手でここに人を呼べたらそれもやりがいの1つになる」とも。

 予定地には同社取締役の白井健太さんが常駐して開業に向けた準備に取り組んでおり、開業後は予約制でのリキュール作り体験などを受け入れることも検討しているという。

 既に蒸留所予定地の工事は完了。現在は設備の調達資金を集めるためのクラウドファンディングを、2月末を期限として実施している。並行して酒造免許の取得も進めており、リキュール製造の開始は半年後となる見込み。

 「この蒸留所での第一弾として、下田の海の美しさを表現したブルーキュラソーを作りたい」と話す伊藤さん。「面白い世の中を一緒につくっていく仲間として、ぜひクラウドファンディングに協力してほしい」と呼びかける。

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