プロサーフィンの国内リーグ「S.LEAGUE(Sリーグ)」が10月17日~20日、多々戸浜海岸(下田市吉佐美)で開かれ、約130人の選手たちが華麗な技の数々を繰り広げた。主催は日本プロサーフィン連盟(JPSA)。
選手たちの華麗な技に会場からは大きな拍手が送られた(関連画像11枚)
Sリーグは2021年に構想が立ち上がり、今年から新たに始まったサーフィンのリーグ戦。8月の茨城県大洗町での開催に続き、今回がシーズン2戦目となる。前身大会となるJPSAの大会から数えると、下田市で国内トップサーファーが競うのは5年ぶり。Sリーグの初代チェアマンは、下田市出身のプロサーファー・大野修聖さんが務める。
大会期間中の下田は夏日が続き、太陽が照りつける時間帯も多い中、選手たちはそれぞれの技を競い合った。会場の多々戸浜には観客席を設けたほか、大会の模様はABEMAでも生中継。ライブ配信映像や実況のアナウンスが流れる中、選手が難しい技を成功させた時や各ヒートが終わった時などには、観客から選手たちに惜しみない拍手が送られた。競技を終えた選手からは「下田の海は本当に水がきれい」などの感想が聞かれた。
初日のファーストライドセレモニーでは、松木正一郎下田市長がサーフィンに挑戦。見事にボードの上に立ち上がり満面の笑みでガッツポーズを見せ、会場を沸かせた。
同大会にはアマチュアシードの選手たちも出場。同枠で出場した下田中3年の馬場心さんは、優秀な成績が認められてプロ認定を受けた。
3日目の午前中のヒートを終えたタイミングで、さまざまな障害を持つ人がサポートを受けながらサーフィンを楽しむ「パラサーフィン」の体験会が開かれた。義足のプロアダプティブサーファー伊藤建史郎選手らのデモンストレーションの後、出場選手たちのサポートを受けながら参加者たちが波乗りを楽しんだ。
男子の部は小林桂選手が、女子の部は中塩佳那選手が、マスターズ男子の部は佐藤千尋選手が、それぞれ優勝した。