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河津町で「天城アタック35」 236人が山から海へのトレイルコース疾走

一斉にスタートする第1ウェーブのランナーたち

一斉にスタートする第1ウェーブのランナーたち

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 河津町の名所を巡るトレイルランニングレース「ユーラスエナジー河津カップ2024『天城アタック35』」が5月19日、開かれた。河津七滝(ななだる)から今井浜海岸まで35キロのコースを236人が力走した。

1位の選手がゴールする様子(関連画像6枚)

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 「天城アタック35」は全長35キロのトレイルランニングレースで、昨年に続き2回目の開催。伊豆半島には2013(平成25)年から続く「伊豆トレイルジャーニー」という全国的にも有名なレースがあるが、同レースはそれに続く、伊豆半島2つ目のトレイルランニングレース。

 河津七滝(ななだる)をスタートし、二本杉峠、天城峠、旧天城トンネル、鉢ノ山など、河津の名所を経て、今井浜海岸を目指すコースで、累積標高差は、プラス1300メートル、マイナス1600メートル。今年は、県内から148人、県外から88人の計236人が出走し、4ウェーブに分かれて山から海へのワンウェーコースを駆け抜けた。完走者は233人で、完走率は98.7%だった。

 当日は朝から薄曇りで時折雨がパラつく天候だったが、予定通り7時45分に第1ウェーブがスタート。コース途中の2カ所のエイドステーションでは、河津が舞台の川端康成の小説「伊豆の踊子」の着物柄をイメージしたTシャツを着た地元ボランティアが飲み物や軽食を手渡したほか、第1エイドでは伊豆の踊子が記念撮影にも応じ、ランナーの疲れを癒やした。

 メイン会場の河津桜観光交流館前の広場にはキッチンカーやトレラングッズの店などが出店。参加者だけでなく地元住民や観光客も買い物や食事を楽しんだ。

 参加者からは「地元の皆さんが温かく迎えてくれて、すてきな大会だった。ぜひ来年も開催してほしい」「飽きないコースで楽しめた」「最後の砂浜がきつかった」などの感想が聞かれた。

 実行委員の一人でアウトドアアクティビティーを提供する「KURA-RUN OUTDOORS」を主宰する倉原卓也さんは「70代の参加者が6人いて、皆さん完走している。新しいチャレンジの場としても利用してもらえたら」と話す。

 同レースは地域振興や観光だけでなく、歴史ある二本杉歩道の復活をもう一つの狙いとしている。今回のコースには、文化庁が認定する「歴史の道百選」にも選ばれ、幕末には吉田松陰やアメリカ総領事ハリスも通った下田街道が含まれるが、そのうち二本杉峠付近の二本杉歩道はここ10年ほど、自然浸食により通行止めになっている。

 「歴史ある二本杉歩道を復活させるためには、多くの人の力を結集させる必要がある」と話す倉原さん。「大会で河津の魅力を感じてもらい、レース以外の機会にも訪れてほしい。山道整備にも力を貸してもらえたら」と呼びかける。

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