下田東急ホテル(下田市五丁目)で3月22日~25日の4日間、春休みイベント「 ペーパーファンタジーの世界 ~紙が作りだす夢のかたち~」が開催された。ペーパーアーティスト・広井敏通さんの作品展示会や、牛乳パックとトイレットペーパーの交換会などが行われた。
広井さんは1985(昭和60)年から各地の博物館やホテルなどで個展を開催し、スペイン・セビリア万国博覧会では日本館に作品を展示するなど、国内外で活躍中のペーパーアーティスト。下田でのイベントを手がけたことをきっかけに下田に在住。2022年に同ホテル開業60周年の記念イベントで展示会を開いて以来、今回で3回目の展示会となる。
会場では、紙で作られた空想世界の動物を展示。土台から紙で作られているという動物は一つ一つに設計図があり、細部まで細かく作り込まれている。大きな作品は分解して梱包できるようにもなっていたという。
他にも、牛乳パックで作られた線路や電車、お菓子の空き箱で作られた動くおもちゃ、紙でできたパズルなど約50点を展示。子どもだけでなく大人も楽しそうに遊ぶ姿が見られた。60歳を機に牛乳パックや段ボールなど、紙の手作りおもちゃを作り始めたという広井さんは「子どもにとって創造力はとても大事。創造する楽しさを学んでほしい」と話す。
イベントでは展示会のほか、風車の制作体験や、持参した牛乳パックを再生紙トイレットペーパーに交換してもらうリサイクルイベントも行われた。
家族で来場したという女性は「紙だけでこれだけの物が作れることにびっくりした」と話す。紙のおもちゃで遊んでいた女児は「車がコトコト動くのが面白い」と楽しそうに話していた。