下田で最も多くの商店が集まる旧町内エリアの一角に突如、高さ3.6メートルの大きなクリスマスツリーが現れた。夜にはライトアップも行われ、地域住民たちにうれしい驚きを与えている。
夜にはライトアップも行われる巨大クリスマスツリー(関連画像5枚)
ツリーが設置されているのは、観光客に人気の土産を販売する「平井製菓」や「日新堂菓子店」のすぐ近く、伊勢町通りにある「伊勢町アイキパーキング」(下田市二丁目)の入り口そば。地元住民からは「ある日、通りかかったら突然ツリーが立っていて驚いた」などの声が上がっている。
ツリー設置を主導したのは、下田市を拠点に住宅や別荘を扱う「アイキ不動産」の相馬知也さん。相馬さんはかつて下田青年会議所の理事長を務め、現在も下田ロータリークラブに所属するなど、地域活動に熱心に取り組んでいる。「活気のある下田には、街の中心部である旧町内エリアの元気が欠かせない。このエリアの盛り上げと共に、地域の子どもたちに喜んでもらえれば」とツリー設置の思いを話す。「みんなを驚かせようと特に告知はせず、ゲリラ的に設置した」とも。
相馬さんの呼びかけに応じて、「レストランやまがた」「おもちゃのたかはし」などが所属する「伊勢町奉仕会」が会費の中から資金を捻出。ツリー設置は11月8日に行った。趣旨に賛同した「安東看板」の安東秀平さんがツリーの土台を作り、「林商事」の林雄大さんが、それを塗装した。「向田興業」の向田典義さんもツリーの設営を手伝った。同奉仕会の会長を務める「澤村紙店」が電飾を管理している。
「地元の人たちだけでなく観光客からも好評。設置に関わった人たちも手応えを感じている」と相馬さん。「今回のような地域活動の呼びかけはもちろん、本業の不動産業でもさまざまな手を打ち、下田の活性化に貢献していきたい」と意欲を見せる。