春の花畑や桜並木で知られる松崎町那賀川周辺の水辺環境の利活用に取り組む「ミズベリング伊豆 松崎会議」のキックオフミーティングが2023年1月11日、松崎町観光協会(松崎町松崎)で開催される。
「ミズベリング」は日本各地の水辺を有効活用を通じて、街のにぎわいと産業の振興、さらには水辺の土地や施設の行政管理コストを下げることを狙い、国土交通省の呼びかけにより2013(平成25)年ごろから日本各地で行われている官民協働プロジェクト。企業や市民からの発案を起点として、行政は水辺利用に伴う許認可の取得や関係各所との調整などのバックアップを行う。
賀茂地域では「ミズベリング伊豆」と題し、2018(平成30)年の河津七滝をライトアップする「七滝ナイトウォーク」を皮切りに、秩父の酒を下田の海に沈める「海底熟成酒プロジェクト」、キューバ大使館のバックアップも得た今井浜海岸のラム酒バー「伊豆南部RUMの聖地化プロジェクト」などを行ってきた。
今回は「田んぼをつかった花畑」の会場としても親しまれている松崎町那賀川周辺の水辺環境の利活用に取り組むため「ミズベリング伊豆 松崎会議」が発足し、その初回イベントとしてキックオフミーティングを開く。静岡県下田土木事務所松崎支所の菅沼忠嗣支所長は「特別な経験や資格は必要ない。世代や性別問わず、水辺で何かイベントや事業に取り組んでみたい人はぜひ参加してほしい」と呼びかける。
「キャンプなどアウトドア活動に興味を持つ人や、野外コンサートを開きたいミュージシャンなどにも良い機会になるはず」と菅沼さん。「取り組みの持続可能性を高めるため、きちんと事業として回る形にしていきたい」とも。
開催時間は19時から。入場無料。参加申し込みは12月27日まで、下田土木事務所松崎支所で受け付ける。