伊豆急下田駅（下田市東本郷）のホームで12月10日、引退した鉄道車両に使われていた装飾品や部品を扱う「鉄道古物抽選販売会」が開かれた。同時に伊豆急公式キャラクター「いずきゅん」の誕生5周年イベントも行われ、伊豆急のプロモーション活動に取り組む「伊豆急オモシロ駅長」たちと共に駅に訪れる人たちを出迎えた。

5歳の「いずきゅん」が決めポーズでお出迎え

　今回の販売会は「伊豆急行開業60周年記念企画」の最後を飾るイベントとして開かれた。当日有効の伊豆急乗り放題きっぷ1枚につき3枚の購入希望抽選券が配布され、参加者は抽選券に購入したい品物の番号を記入。12月12日に抽選を行い、当選者の代金振り込み確認後に商品を発送する。

　ホームには8000系の車両で使われた社紋プレート・車両札・非常ブレーキスイッチなどが並べられ、じっくりと品定めをしながら抽選券に記入する参加者の姿が多く見られた。伊豆急ホールディングス営業推進部の鈴木正人課長は「伊豆急の古物販売は5～10年ぶり」と話す。

　さらにこの日は、2017（平成29）年12月10日に誕生した伊豆急行公式キャラクター「いずきゅん」の生誕5周年記念として、各回30分×3回のグリーティングタイムを設けたほか、SNSをフォローした来場者へ記念品を進呈した。「いずきゅんは体が大きいので、人が多い場所でも非常に目立つ。『かわいい』と声をかけてくれる人も多い」と鈴木さん。

　いずきゅんと共にイベントを盛り上げた「伊豆急オモシロ駅長」は、伊豆急と伊豆の魅力の発信や、駅を拠点とした地域活性などに取り組んでいるグループ。この日は鉄道カメラマン駅長の久保田敦さんら4人が集まった。全国の鉄道写真を撮影する久保田さんは「7年前からオモシロ駅長を務めている。伊豆急は東伊豆海岸線の景色が特に素晴らしい。沿線にはおいしいものもたくさんある」と伊豆急の魅力を挙げる。