米ニューヨーク州にある慶応義塾大学の付属高校「慶応義塾ニューヨーク学院」のワークショップ「菊下塾」が7月31日、LAC伊豆下田(下田市武ガ浜)で開講した。同学院を6月に卒業し来春に慶応大に入学する学生ら約10人が8月5日までの6日間の日程で参加し、初日には松木正一郎市長が講義を行った。
菊下塾は、同学院社会科教員の菊地ふみ子さんが主宰する学外ワークショップ。SDGsをベースに、国際的な視野で日本の地域社会の問題点を見出し、討論を通じて解決策を探ることを目的としている。
その理念が下田市の掲げる「グローカルCITY」構想と合致したこと、菊地さんが下田の知人から空き店舗の増加など衰退した商店街の話を聞き、地方の問題について考えるいい機会だと下田でのワークショップ開催を決めた。
初日、松木市長は下田の祭りの様子や開国の歴史について、映像や自身の体験を交え講義を行った。「下田の移住者の多くは下田に憧れてやって来る。人を引きつける町の魅力を磨くことが大切」と語った。下田市のSDGsの取り組みも紹介し、海水浴場の漂流ペットボトルから作られたポロシャツに学生たちは興味津々だった。
その後も学生たちは、下田高校の生徒との交流、漁業体験やすし握り体験など地元産業の体験のほか、有識者や移住者など地元プレーヤーからも講義を受け、下田と南伊豆地区を題材に地方都市が抱える課題について考えた。
参加した学生の一人は「市長の話はとても興味深かった。自分もいろいろな場所に行き、たくさんのことを吸収していきたい」と将来への展望を語った。