町営日帰り温泉「踊り子温泉会館」(河津町峰)が7月15日、開館30周年を記念したイベントを始めた。
1993(平成5)年7月にオープンした同館は、河津町にある7つの温泉郷の一つ「峰温泉」にある純和風造りの町営温泉施設。伊豆石を使った大浴場、露天風呂、サウナを備え、体を温めた後は休憩室やリフレッシュルームで休むこともできる。
多くの一般家庭にも温泉が引かれているほどの湯量に恵まれる河津町では、町が温泉を集中管理しており、同施設は余剰温泉を活用した観光振興を目的に建てられた。2023年6月末までの利用者は累計234万5400人。
河津町役場の稲葉健太さんによると、「河津桜並木が近く、花見をしながら入浴できる。河津桜まつりの時期は駐車場があふれるほどにぎわう」という。
イベント初日の記念式典で、岸重宏町長は「当初は観光施設として建てられたが、近年は町民の憩いの場としての機能も果たしており、観光と福祉が融合した場になっている。河津桜まつりなどの町の名物を生かしながら、今後も施設の運営に当たり維持管理に努めていく」と、あいさつした。
妻と子どもを連れて訪れた町内に住む30代男性は「月に何回か遊びに来ている。広い風呂でゆったり過ごせて気に入っている」と話した。
30周年を記念して7月17日までの3日間は入浴料を無料にし、地場産品などが当たるジャンケン大会も開く。さらに各日5店舗前後のキッチンカーが出店し、石窯焼きピザやメロンパンなどを販売する。