伊東市少年少女合唱団が主催する「伊豆っこミュージカル～11ぴきのねこ～」の下田公演が6月18日、下田市民文化会館（下田市四丁目）で行われ、34人の子どもたちが元気いっぱいの歌と演技を披露した。

ステージ上で笑顔を見せる子どもたち

　伊東市を拠点に練習を重ねてきた同ミュージカルには、小学生から高校生までが出演。東伊豆や河津町、下田など伊豆南エリア（賀茂地区）から片道1時間ほどかけて参加している児童や生徒もいる。

　今年4月に伊東市で上演したミュージカル「11ぴきのねこ」が好評を博し、「子どもたちの地元で発表の場を作りたい」「日頃から音楽鑑賞の場が少ない賀茂地区で公演を実現させたい」と、クラウドファンディングも立ち上げて下田で追加公演を行うことを決めた。

　子どもたちを指導する杉田純子さんは「練習のため、月に何度も伊東まで通ってくる賀茂地区の子どもたちは大変だったと思う。その努力の成果を地元の人たちにも見てもらいたかった」と話す。

　第1部は同団体の有志による合唱ステージ。「シャボン玉」「翼をください」などを、伸びやかで美しい歌声で歌い上げた。

　続く第2部のミュージカルでは、猫に扮（ふん）した子どもたちが登場。元劇団四季の友石竜也さんから指導を受けたという大人顔負けの演技と歌唱で、会場を大いに沸かせた。

　第2部には「地域の子どもたちにもミュージカルを楽しんでほしい」と、公演に先がけて行われたミュージカルワークショップの受講者11人も出演し、計3回の講座で学んだ歌や踊りを披露した。

　下田から練習に通う女子児童は「今日はとても楽しかった。伊東まで通うのは大変だったが、今日はいつもより上手にできてうれしい」と笑顔を見せた。