3000匹のホタルが飛び交う姿を鑑賞できる「ほたる観賞の夕べ」が5月26日、澄みきった水と池がある竹ヶ沢公園(東伊豆町大川)で始まる。
伊豆急行線「伊豆大川駅」から徒歩20分ほどの場所に位置し、地元名士の旧邸庭園を修復した同園は、その風情が高く評価され、「静岡県のみずべ100選」にも選ばれている。毎年6月ごろに開く同イベントでは、園内の池やワサビ田で光るホタルの姿を散策路から楽しむことができる。
観賞できるホタルの数は約3000匹。地元住民から成る「ほたる育成会員」が30年以上にわたり、ホタル幼虫の育成と放流を続けており、今年は移住者もホタルの保全活動に参加したという。
期間中、公園の入り口で無料のちょうちんを貸し出す。「ちょうちんの明かりを頼りに、夜道を歩きながらほたるの鑑賞ができるのは大川ならでは」と東伊豆町観光協会の前田陽司さん。「きれいなホタルと星空に癒やされ、開放感を味わってほしい」とも。
散策路の終盤では「ほたる市」も開催。昔ながらの縁日のような雰囲気の中、ワサビやミカンなどの土産物や飲食物を販売するほか、抽選会も行う。
開催時間は19時30分~21時(最終入園は20時25分)。雨天中止。期間中は伊豆大川駅から会場までの無料シャトルバスを運行する。ホタル育成金として300円の協力を呼びかける。6月4日まで。