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下田・吉佐美大浜「サニーサイドカフェ」が閉店 45年の歴史に幕

下田サニーサイドカフェ店主の齋藤さん夫婦と娘の梨絵さん

下田サニーサイドカフェ店主の齋藤さん夫婦と娘の梨絵さん

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 国内外のサーファーの聖地・吉佐美(きさみ)大浜で45年間営業を続けてきた「Sunny Side Cafe(サニーサイドカフェ)」(下田市吉佐美)が10月20日、閉店した。建物の老朽化と店主夫妻の体力的限界が閉店の理由。7月の閉店宣言から最終日までの間、多くのファンや関係者が足を運び、その最後を惜しんだ。

下田で45年の歴史を刻んだサニーサイドカフェ店内

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 齋藤さん夫婦が同所でカフェを始めたのは今から45年前の1977(昭和52)年7月7日。伊豆急行が開通してまだ間もない当時、吉佐美エリアには今のように地元民や観光客が楽しめる店はほとんどなく、アメリカンスタイルのカフェ開店は注目を集めた。

 ウッドデッキから美しい白砂のビーチを正面に望むロケーションと、齋藤さん夫婦の温厚で気さくな人柄、木製のカウンターやテーブルで楽しむドリンクやフードメニューの豊富さなどが徐々に口コミで広がり、多くのファンやスタッフが育っていった。

 「(これまで)たくさんの出会いがあって良かった」と齋藤さん。最盛期には、毎月バックギャモンの大会を開いたり、ライブやパーティーを開いたりしていた。海外にも知られているビーチだけに、外国人観光客も多く、店内外は開国の地の歴史を持つ街らしいにぎわいを見せていた。

 最後の営業日となる10月20日までには、リピーターや遠方のファンから色とりどりの花が届けられ、最終日当日は関係者一同から大きなホールのケーキが届けられた。

 今後は、娘の梨絵さんが営む宿泊施設「サニーサイドコテージ」の運営のサポート役に回るという。

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