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伊豆半島ジオパークがユネスコ再認定 「日常に寄り添う存在」目指す

ジオパーク保全ワーキング委員と事務局メンバー

ジオパーク保全ワーキング委員と事務局メンバー

 伊豆半島の貴重な地質遺産を備える「伊豆半島ジオパーク」がユネスコ世界ジオパークに再認定され、3月27日付けでユネスコから正式に通知を受けた。伊豆半島ジオパークを運営する「美しい伊豆創造センター」が4月1日に発表した。

伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」館内の様子(関連画像4枚)

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 伊豆半島は、フィリピン海プレートの北上によって本州に衝突・付加したという世界でも類を見ない成り立ちを持つ。火山活動が刻んだ断崖や柱状節理、変化に富んだ海岸地形など、大地のダイナミックな歴史を間近に体感できる場所が全域に点在している。

 ユネスコ世界ジオパークは、地質遺産の保全に加え、その価値を教育や観光に活用し、地域の持続的な発展に寄与しているかを総合評価する制度。伊豆半島は2018(平成30)年に初認定を受け、2022年に続き今回が2度目の再認定となる。再認定期間は2026年1月1日~2029年12月31日の4年間。

 同センターのジオパーク推進部長・辻修次さんは、前回の審査で示された「意思決定への市民の直接参画」という課題について、「地域社会の在り方自体を問い直す重い内容だった」と振り返る。これを受け、市民参加型のワーキンググループを立ち上げ、中期戦略を策定するなど体制を大幅に強化。今回の審査では、これらの改善対応が十分であると高く評価された。

 辻さんは「ジオパークは恋愛のようなもの。認定から時間がたつと熱が冷めていくともいわれる」としつつ、「一時の熱狂ではなく、良い夫婦のように伊豆の人々の日常に寄り添う存在として親しまれるジオパークを目指したい」と決意を語る。

 同センターは今後、13市町や民間事業者との連携をさらに深め、ジオサイトを巡る広域ルートの提案やガイドツアーの充実、さらなる情報発信の強化を進める。今回の再認定を機に、ジオパークの理念を核に据えた持続可能な観光振興を加速させる。

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