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西伊豆と松崎を五感で体験 デジタルノマドら20人が伝統文化や絶景楽しむ

「NISHIIZU TRIP」参加者集合写真

「NISHIIZU TRIP」参加者集合写真

 西伊豆・松崎両町の日常と食文化を五感で楽しむインバウンド向け体験ツアー「NISHIIZU TRIP」が3月7日・8日の2日間、開催された。下田市で滞在中のデジタルノマド(ITを駆使して世界を旅しながら働く人々)ら約20人が参加し、地域の伝統と人々に触れた。

西伊豆「カネサ鰹節商店」での視察体験の様子(関連画像11枚)

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 同イベントは、静岡県賀茂地域局が主催する「地域と世界をつなぐコミュニティーマネジャー育成プログラム」の実践として企画されたもの。次世代のリーダーを目指す受講生たちが、ツアーの構成から運営までを主体的に担った。

 参加者には、下田市で3月2日~27日に実施されている日本での生活体験プログラム「Nomad Experience」のメンバーの姿も多く見られた。世界各地から集まったデジタルノマドたちが、西伊豆の「ディープな日常」に合流する形となった。

 初日は、1300年の歴史を持つ「潮鰹(しおかつお)」の伝統を今に伝える「カネサ鰹節商店」(西伊豆町田子)の視察からスタート。参加者たちは、保存食としての歴史や職人の技を学んだ後、実際にかつお節削りを体験した。続いて、産地直売所「はんばた市場」(仁科)を訪れ、夜の交流会に向けて「ウツボ」などの希少な地魚を自らの手で調達した。

 景勝地・堂ヶ島の奇岩群や大田子海岸での夕日鑑賞を経て、夜は海を望むカフェ「PORTE-IZ(ポルテイズ)」へ。自分たちで仕入れた食材を使った手巻きずしパーティーで、地域住民も交えたにぎやかな交流の輪を広げた。

 2日目は、松崎町を拠点にネイチャーツアーを展開する「Ecotone(エコトーン)」がガイドを担当した。雲見浅間神社の450段に及ぶ急峻な石段を登り、富士山と駿河湾を望む360度パノラマの絶景にたどり着いた。軽井沢でのガイド経験も持つ森孝之さんによる、英語での地質や歴史の解説に、参加者たちは熱心に耳を傾けていた。

 昼食は、薪火(まきび)料理店「QUEBICO(クエビコ)」で、地元の山から切り出したまきで焼き上げた旬の味覚を楽しんだ。旅の締めくくりには大沢温泉の野天風呂「山の家」を訪れ、川のせせらぎの中で源泉かけ流しの湯を楽しみ、心身ともにリフレッシュした。

 イベントを企画したPORTE-IZの原口友輔さんは「天候にも恵まれ、西伊豆の『大自然・食文化・人』の魅力を伝えるという目的を達成できた。特にカネサ鰹節商店で、伝統技術に釘付けになる参加者の姿を見たときは大きな手応えを感じた」と語る。さらに「今後は伊豆半島全域の価値を可視化する多彩なコースを展開したい。デジタルノマドをはじめとするインバウンド層に伊豆を深く知ってもらい、共に地域をアップデートする『関係人口』になってもらいたい」と展望を明かした。

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