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南伊豆で「漁師の森づくり」開催へ 植樹してきた苗木のメンテナンスに注力

昨年の「漁師の森づくりプロジェクト」集合写真

昨年の「漁師の森づくりプロジェクト」集合写真

 南伊豆町で山から海へとつながる自然の循環を取り戻そうと活動するNPO法人「伊豆未来塾」が3月15日、「第6回 漁師の森づくりプロジェクト」を同町一色の町有林で開催する。森づくりを通じて豊かな海の再生を目指す同NPOの取り組みは地域内外から注目を集め、毎回、多くのボランティアが参加している。

「第6回漁師の森づくりプロジェクト」のチラシ(関連画像6枚)

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 同プロジェクトは2020年に始動した植樹活動。荒廃が進んだ山林に広葉樹を植えて健全な森を育てることで、川や海の環境を守り、漁場の回復を目指している。山に根付いた木々は雨水を蓄えて土壌を豊かにし、そこで生まれた栄養分は川を通じて海へと運ばれる。こうした自然の循環が整うことで、海藻や魚介類が育ちやすい環境づくりにつながるとされている。

 これまでの活動で、植樹面積は約5ヘクタール(東京ドーム約1個分)に到達。クヌギを中心にコナラなども含め累計1万本以上の苗木を植えてきた。活動はイオン環境財団の助成や三菱UFJ環境財団からの苗木寄贈を受けて継続しており、地域住民や漁業関係者のほか、地元の小学生も参加する協働の取り組みとして広がりを見せている。

 6回目となる今回は、これまで広げてきた森を見つめ直す「整備の年」と位置付けた。背景には、新たに植えるだけでなく、育成段階の管理に力を入れることが重要という考えがある。当日は、昨年植樹した同町一色の町有林で、補植(枯れた場所に植え直すこと)や下刈り、動物から苗木を守る防護ネットの張り直しなどを行う。

 今のところシカなどによる大きな食害は確認されていないが、苗木の周囲が雑草に覆われ、日照不足や養分の競合によって枯れてしまったクヌギも見られるという。苗木を確実に根付かせ、将来にわたり森として機能させるためには、継続的な手入れが欠かせない。

 同NPO代表理事の石川憲一さんは「これまでの植樹面積は5ヘクタールを超え、一定の成果は上がっているが、手入れが十分でなかった場所もある。ここで一度立ち止まり、これまで植えた森をしっかり育てたい」と話す。「山が変われば海も変わる。地域の未来を守る活動に、ぜひ多くの人に参加してほしい」と呼びかける。

 当日は9時30分~12時の作業を予定している。参加方法は同NPOのフェイスブックページで確認できる。

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