補修工事が進む「河津七滝(ななだる)ループ橋」(河津町梨本)周辺で現在、補強工事中のループ橋と見事に咲く河津桜が一緒に見られる「今だけの風景」が広がっている。円を描く橋は足場に囲まれ、その中央にピンクの花が広がっている。
河津七滝駐車場付近も河津桜が咲き誇る(2026年2月21日撮影)(関連画像4枚)
河津七滝ループ橋は、1978(昭和53)年の伊豆大島近海地震を契機に安全性向上を目的として整備され、1981(昭和56)年に完成した。天城越えの国道414号に架かる延長1064メートル、直径約80メートルの二重らせん構造で、高低差は約45メートルに及ぶ道路橋。橋脚も橋桁も鋼製で、渓谷の地形に沿って大きく旋回する姿は、伊豆を代表するインフラ景観の一つとして知られている。
2025年3月から行われている工事は、橋体の老朽化対策の一環。橋脚や橋桁を、これまでの緑色からクリーム色へ塗り替えている。塗装は景観を整えるだけでなく、鋼材を雨風や塩分から守る防食の役割を担う重要な工程。塗膜の劣化を放置すれば腐食が進み、耐久性の低下につながるため、定期的な補修が欠かせないという。
橋の下には景勝地「河津七滝」が広がり、観光シーズンには多くの人が訪れる。周辺駐車場の一部は利用不可となっているものの、工事期間中も通行を確保しながら作業が続けられている。
地元住民からは「塗装の劣化が気になっていた。色が変わると聞き、完成が楽しみ。新しい色になったら多くの人に見に来てもらいたい」などの期待の声が聞かれる。