大学生が主体となって空き家を改修したコワーキングスペース「シゴトバ101」の竣工式が2月21日、片瀬地区防災センター(東伊豆町片瀬)で開かれた。
手がけたのは、芝浦工業大学の建築学部生らでつくる空き家改修プロジェクト東伊豆設計室。町内の空き家を地域に開かれた交流拠点として再生する取り組みで、学生が、設計から施工、地域との調整まで主体的に担った。本年度で12年目を迎える同プロジェクトの新たな成果となる。
式典には岩井茂樹東伊豆町長をはじめ、多くの来賓や地域住民らが出席。代表の浅井雄飛さんは「想像していた以上に素晴らしい空間が完成した。多くの方の協力に心から感謝している」とあいさつした。
同拠点は、アパートの101号室を改修したコワーキングスペース。当初は貸しオフィスとしての利用を想定していたが、完成した空間の魅力を生かし、スポーツ観戦やライブ映像の上映、地域の集まりなど多目的な活用も視野に入れる。夏休みには地元中高生への自主学習スペースとしての開放や、3Dプリンターを活用した子ども向けワークショップの開催も検討しているという。
改修では既存のキッチンや浴槽を再利用し、ベランダに足湯デッキを設けるなど、地域資源を生かした設計を随所に施す。整備過程では地域住民が参加するワークショップも行うなど、拠点づくりそのものが地域交流の場にもなった。
式典後には現地で内覧会とテープカットを行い、新たな拠点の門出を祝った。浅井さんは「学生だけでなく、地域の人や子どもたちも気軽に立ち寄れる場所になってほしい。それぞれの時間が流れながら、新しいつながりが生まれる拠点に育てていきたい」と今後への思いを語った。