下田港に面した「まどが浜海遊公園」(下田市柿崎)への複合遊具の設置が完了し、3月14日、青空の下でお披露目式が行われた。
昨年、鈴木晴一朗さんを中心に市内の子育て世代が集まり「まどが浜海遊公園へ複合遊具設置を望む会」を立ち上げ、市民から3896人分の署名を集めて市に提出。これを受け、市と県による遊具設置が実現した。
お披露目式には下田幼稚園の園児10人も招かれ、松木正一郎市長の「思い切り遊んでください」の言葉に「はい!」と大きな声で返事をした。新しい遊具に駆け寄った園児たちは、大きな滑り台や変わった形の階段、登り棒、低い位置にある雲梯(うんてい)など、楽しそうな遊具に目を輝かせた。
さまざまな意見を考慮して、遊具の色は派手すぎないものとし、海や芝生などの景観を損なわないよう配慮。海風による塩害にも耐えられるよう、ステンレスを採用した。
鈴木さんは「下田市民のためだけでなく、車で下田に来る観光客のためにも、駐車場併設の遊具のある公園が必要」と話す。下田幼稚園の保護者は「遊具のある公園には駐車場がなくて困っていた。これで子どもと安心してゆっくり遊ぶことができる」とうれしそうに話していた。
この日は、同時に完成した「敷根公園」(敷根)の複合遊具も開放。テニスコート裏にある芝生広場に、ボルタリングなどを含む3基のアスレチック遊具が設置された。