
トレーニングジム「THE DOCK(ザ・ドック)」(下田市二丁目3-25)が下田にオープンして、10月1日で3カ月がたった。今年3月まで下田市地域おこし協力隊を務めていた山口智史さんが経営する。
山口さんは東京出身で、大学時代にライフセービングを始め、その頃から下田ライフセービングクラブに所属している。山口さんは「規模も大きく、大会などでも優秀な成績を収めていた下田ライフセービングクラブを自ら選んだ」と当時を振り返る。
大学卒業後、企業や東京消防庁などでの勤務を経て、2021年に下田市地域おこし協力隊に着任した。アウトドアスポーツ振興担当として、スポーツ合宿の誘致や新たなスポーツ大会の立ち上げなどに取り組んだ。
同ジムは地域おこし協力隊卒業後に起業して立ち上げたもの。「この場所は海抜0メートル。体に負担をかける高地トレーニングとは逆で、余分な負担をかけずにトレーニングしながら体を癒やすことができる場所」と説明し、「回復とセルフケア」を主眼とする。
利用時間内であれば自由に出入りできるシステムで運営する同ジム。約40平方メートルのジム内の半分ほどがマシンスペースとなっており、スミスマシンやカヤックマシンなど一人でも安全に体を鍛えることができるマシンを置く。もう半分のスペースはストレッチやダンスなどに使えるフリースペースとし、ダンベルやフォームローラーなどのアイテムもそろえる。
フリースペースに畳を敷いているのは、山口さんのこだわりから。「フォームローラーなどを使う際、ヨガマットなどでは滑りが悪く、畳の方がスムーズな動きができる場合もある。畳があるジムはなかなかないはず」と話す。
さらにジムの一角にはディスプレーを備えたデスクもあり、Wi-Fiも完備して、ワークスペースとしても利用できるようにした。
現在の会員は地元住民や2拠点居住者などが多いという。今後の展開について、山口さんは「観光客の中でも長期滞在する場合は、体を動かしたいというニーズがあるはず。宿泊施設などと提携して、例えばホテルのジムの代わりのような使い方もしてもらえたら」と話す。「スポーツを軸にしたツアーやイベントなども企画できたら」とも。
利用可能時間は6時~22時。利用料金は、月額=4,000円、ドロップイン=1日2,000円。