
伊豆急下田駅前と寝姿山頂を結ぶ「下田ロープウェイ」(下田市東本郷)が9月23日、創業50年を超える市内の名物店「とんかつ一(はじめ)」とコラボレーションしたトートバッグの販売を始めた。
同社は今年で開業64周年を迎えるに当たり、長年の地元支援への感謝と、下田・伊豆南エリアの観光振興を目的に、「下田ジモト愛シリーズ」と題した新商品の企画・販売に取り組んでいる。その第1弾として4月に「とんかつ一」とのコラボTシャツを発売したが、それが好評だったことを受けて今回、「コラボ商品第1弾パート2」としてトートバッグを発売した。
「とんかつ一」は、ボリューム感のあるメニューが評判を呼び、市民のみならず観光客にも人気が高く、近年では外国人観光客の来店も増えている。初来店時は「ミックスフライ定食」への注文に誘導される独特のスタイルや、「キャベツは足りている?」「ちょっと足しておくね」とお代わりを勧めるサービス精神旺盛な店主・小川道明さんの人柄も話題を集め、多数のテレビ番組やユーチューブ動画でも紹介されてきた。
比企恒裕社長は「Tシャツが1カ月ほどで完売してしまい、お客さまから『追加販売しないのか』という問い合わせを頂いていた。その一方で『Tシャツだとなかなか着る機会がない』という声もあったので、普段使いしやすいトートバッグを用意した」と話す。
トートバッグには、1970(昭和45)年創業の同店の手書き看板を再現したデザインを採用し、色は看板をイメージしたオレンジ色。裏面には下田ロープウェイのロゴとゴンドラが描かれている。
発売から1週間ほどの感触について、「とんかつ一で食事をしたお客さまがその足で買いに来てくれるなど、コンスタントに売れている」と比企さん。今後の展開については、「他の店などとコラボした第2弾商品も考えているが、とんかつ一のインパクトが強すぎるのでそれを超えるのが大変」と苦笑する。
価格は1,650円で、200個限定。下田ロープウェイ山麓駅の売店「SHOP SAKU」(営業時間=8時45分~17時)で取り扱う。