
デジタルノマドとしての働き方と日本での暮らしを体験できる約1カ月間の英語話者向けプログラム「Nomad Experience」が11月に行われる。海外デジタルノマド体験を提供する「ノマドニア」(東京都渋谷区)と下田のPR会社「ELENTO(エレント)」(下田市西本郷)が共同で取り組む。
「Nomad Experience」β版に参加したWaldさん(関連画像8枚)
これまで実証実験などを重ねてきた両社は現在、第0期の参加者を募集しており、これを皮切りに同プログラムを通年実施する。
「デジタルノマド」は、PC1台で世界中を旅しながら仕事をする人たちのこと。2022年時点で約3500万人と推計されていたデジタルノマドの数はその後も増え続けており、日本でも最長6カ月の滞在が可能な「デジタルノマドビザ」が2024年3月に新設された。
同プログラムは、8カ国・地域から17人が参加した6月のβ版を経て、今回、「第0期」として正式スタートする。
参加者は11月3日~28日の約1カ月、下田に滞在しながら、リモートワークで取り組むことができる動画編集やオンライン秘書など、10の職種を体験することができる。さらに下田での暮らしでは、地域住民との交流や共創の機会を多く設け、下田に友達を作ることを目指す。
β版の参加者からは、「The locals were incredibly welcoming-I quickly felt part of the community.(地元の人たちはとても温かく迎えてくれて、すぐに地域の一員になれたように感じた)」(フランス・Soniaさん)、「Before joining Nomad Experience, I had a limited view of remote work. But from day one, it was exciting to discover how many real possibilities exist for digital nomads.(参加する前はリモートワークについて限られた見方しかしていなかった。参加初日からデジタルノマドには本当にたくさんの可能性があることを知り、わくわくした)」(ドイツ・Waldさん)などの声が届いているという。
ELENTO代表で、自身も海外と日本を行き来するデジタルノマド実践者でもある塚田絵玲奈さんは「下田は、外国人が初めて自由な居住を許され、まちの人と自由な会話が許された『開国のまち』。その下田で、地域住民や学生との対話を行うことで、今後の人生を考え、人生の分岐点となるきっかけをつかむ『ノマドの里』を目指す」と意欲を見せる。
プログラム参加費は1,399ドル。交通費や滞在にかかる費用は参加者負担。申し込みはウェブサイトで受け付ける。