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東伊豆ワーケーション、5年目の節目へ 主導NPOが取り組み紹介

「まちとつながる『ワーケーション5.0』の始め方」開催中の様子

「まちとつながる『ワーケーション5.0』の始め方」開催中の様子

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 東伊豆を中心に活動するNPO法人「ローカルデザインネットワーク」(東伊豆町稲取)が7月30日、同NPOが2021年から取り組む東伊豆町でのワーケーション促進活動を紹介するオンラインイベント「まちとつながる『ワーケーション5.0』の始め方」を開いた。

東伊豆町に構えた仕事拠点を紹介する市川知さん(右段上から2番目)(関連画像5枚)

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 「まちと継続的に関わる人や仲間を増やす」ことを目標に掲げる同NPOは町全体をオフィスに見立て、自然に囲まれた環境で仕事ができる「まちまるごとオフィス」の企画・運営を担っている。2021年からは、町内でのワーケーション体験ツアーも継続的に行っている。

 メンバーの多くが、首都圏と同町を行き来する多拠点生活者であることも特徴。今回のイベントでは、過去4年間の取り組みを振り返るとともに、メンバーそれぞれが感じる「東伊豆流ウェルビーイング」について語った。

 東京との2拠点生活を送る市川知(さとる)さんは、最近、東伊豆町に仕事拠点を構えたことを明かし、窓の外に海が広がる、仕事机とパソコンだけのシンプルな部屋の写真を共有した。「仕事に疲れた時にすぐに海を眺めることができるのは最高の環境。逆に海に見入ってしまうことがあるので、集中しなければならない時はカーテンを閉めている」と説明した。

 2021年から東伊豆町を10回以上訪れているという黄瀬(きのせ)真理さんは、家族と共に参加した「親子ワーケーション」に触れ、「子どもが地域の子どもたちと仲良くなった。まるでいとこのような間柄が続いている」という経験を披露した。

 IT企業に勤務しながら東伊豆町に通う星安宏美さんは「1回目は観光の気持ちが強かったが、何度か通ううちに知り合いもでき、落ち着いた場所になり、仕事に集中できる場所になっていった。そんな場所を持てていることが私にとってのウェルビーイング」と話した。

 このほか、元松崎町の地域おこし協力隊の寺田健悟さん、組織設計でまちづくりに携わる竹内萌絵さんも、それぞれの思いを語った。

 その後、今年の企画として予定されている、「まちまるごとオフィス東伊豆deゴルフ大会」(10月11日の)と、「東伊豆ワーケーション2025秋」(11月14日・15日)の概要が発表された。

 ファシリテーターを務めた鈴木美和さんは「5年目の節目を迎え、今年の活動は『ソサエティー5.0』にもなぞらえて『ワーケーション5.0』と名付けた。メンバーの話からも、何度も訪れることがウェルビーイングにとって大切な要素だと分かる。ぜひ気軽に東伊豆を訪れてほしい」と締めくくった。

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