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南伊豆「川八」、ウナギの頭でペットフード開発 ふるさと納税返礼品にも

店主の高野俊明さん(右)と息子の竜一さん(左)

店主の高野俊明さん(右)と息子の竜一さん(左)

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 南伊豆の老舗うなぎ店「川八」(南伊豆町湊)が商品化した、ウナギの頭を使った犬猫用ペットフード「なぎのおやつ」が7月24日、町のふるさと納税返礼品のラインアップに加わった。

店頭に並ぶウナギの頭を使ったペットフード「なぎのおやつ」(関連画像9枚)

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 同店は来年で創業50年を迎える老舗で、ウナギを水素水で蒸し、独自のタレで焼き上げるのが特徴。人気メニューは二段重ねのうな重「かくれうなぎ」(5,600円)。昭和50年代、人気クイズ番組の回答者として知られた漫画家・はらたいらさんが店に通い、これを「かくれうなぎ」としてエッセーで紹介したのがメニュー名の由来。

 店主の高野俊明さんは「ウナギの価格は年々上がっているが、ふるさと納税や通販の利用は増えている。焼きたてのおいしさを届けられるよう工夫しているが、やはり南伊豆まで足を運んで焼きたての味を楽しんでほしい」と話す。

 ウナギの頭を使ったペットフード開発は、高野さんがこれまで、愛犬のトイプードル「なぎ」に廃棄していたウナギの頭や骨を乾燥させて与えたことがきっかけ。香ばしくパリパリとした食感を気に入った様子を見て試作を重ね、今年3月に高温乾燥機を使った製造方法を確立して商品化に至った。現在は店頭でも1袋1,000円で販売している。

 「ウナギを食べに来たお客さまが土産としてまとめ買いして、レジ横の商品が売り切れることもある。ウナギの仕入れ量に左右され、大量生産できないのが悩み」と高野さん。

 同町の地域おこし協力隊でふるさと納税を担当する村山リナコさんは「『川八』のウナギのかば焼きは、返礼品の中でも特に人気。今回の新商品にも期待している」と話す。

 営業時間は、11時~15時、17時~20時。火曜定休。駐車場8台。

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