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松崎町に「薪火レストラン クエビコ」 まきで全てのエネルギーを自給

「クエビコ」店内に入ると炭火が香る

「クエビコ」店内に入ると炭火が香る

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 伊豆の木材を活用し、店内のエネルギーを自給する「薪(まき)火レストラン QUEBICO(クエビコ)」(松崎町江奈)が7月2日、松崎郵便局前にオープンした。

「クエビコ」店主、「ベーストレス」社長の松本潤一郎さん(関連画像9枚)

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 店主の松本潤一郎さんは17歳から海外を巡り、25歳だった2007(平成19)年に西伊豆へ移住した。松本さんは「西伊豆を回す」をコンセプトに掲げる「ベーストレス」(松崎)も経営しており、古道の再生・活用による山のアクティビティー「山伏トレイルツアー」や、ウッドボイラーを使ってエネルギーを自給する宿泊施設「ロッジモンド」なども手がけている。

 店名の「クエビコ」は、案山子(かかし)の神様「久延毘古(くえびこ)」に由来する。久延毘古は「一本足で土地に立ち、その地の全てを司る神」とされており、町の中心に位置し、森の整備で出た木をまきとして活用する店のコンセプトと重なることから、この名を選んだという。

 店のコンセプトについて、「まき火の力を食材に移すことがテーマ。ガスを引き込まずにエネルギーも自前で賄い自立する」と説明する松本さん。「まき火料理だけでなく、店内のエネルギー循環まで取り組んでいる店は恐らく世界初」とも。

 席数は30席。内装は一部を除きDIYで仕上げたもので、店から半径2キロ圏内で切り出された木々に囲まれた空間となっている。

 メニューは、まき火の香りが楽しめる「薪火グリルのスパイシーチキン」など3種のプレートメニュー(1,980円)のほか、アラカルトでは「薪火グリルポテトと塩鰹(がつお)のバーニャカウダ」や「キノコの薫香焼き 卵黄とチーズ」(以上1,280円)などを提供。大皿を複数人でシェアしながらまき火料理を体験できる「エクスペリエンスコース」(5,500円)と、まき火料理を楽しめる「ラバーコース」(7,700円)も用意する。コースは3日前までに要予約。

 営業時間は11時30分~21時。月曜・火曜定休。食事の提供は、11時30分~14時、18時~21時。14時~18時のカフェタイムは、ソフトクリームとコーヒーのほか、生ビールなど冷たいドリンクを提供する。駐車場は5台分を用意。

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