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下田のカラオケ酒場「オーシャンズ」が1周年 青い壁と音響にこだわり

「カラオケ酒場OCEANS(オーシャンズ)」外観

「カラオケ酒場OCEANS(オーシャンズ)」外観

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 海を想起させる内装が特徴の「カラオケ酒場OCEANS(オーシャンズ)」(下田市二丁目)が7月23日で1周年を迎えた。

OCEANSを運営する河本さん夫婦(関連画像7枚)

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 店主の金子岳志さんは神奈川県藤沢市で建築業や飲食店を営む傍ら、藤沢と下田の2拠点生活を送っている。下田には20年以上通い続けており、親しくなった飲食店の店主に現在の物件を紹介されたことが出店のきっかけとなった。店が位置する宮前通りは下田八幡神社の表参道に当たり、「縁起の良さも決め手になった」という。店名は、金子さんが藤沢で経営する会社「オーシャンズライン」に由来する。

 店の運営は、金子さんの藤沢での飲み仲間だった河本順里さん・孝行さん夫婦が担う。河本さん夫婦はスタッフとして働くうちに下田の暮らしを気に入り、昨年、下田に移住した。「オーナーは移住者を温かく迎えてくれる下田の人たちが好きで、地域に根ざした店を目指している」と話す。さらに金子さんと河本さん夫婦は今年5月、同じく宮前通り沿いにアパレルと雑貨の店「OCEANS II」も開業した。

 青を基調とした内装は、「湘南のように、おしゃれでかっこいい店」を目指し、金子さんが経営する会社スタッフの協力も得て約1カ月で完成。壁に飾る大きな人魚姫のオブジェは、かつてこの場所で営業していたスナックから引き継いだもので、店のシンボルとなっている。カラオケ機器は高性能な機種を導入し、音響にも配慮してスピーカーの位置を調整したという。駆け出しの歌手やカラオケ大会の練習目的で来店する客もいるという。

 宮前通りでは、同店をはじめ複数の店の前にドラム缶を使った立ち飲み用テーブルが並ぶ。これらは、近隣への感謝と「この通りを『ドラム缶通り』にしたい」という思いから、金子さんが各店に提供したもの。

 看板メニューのピザ(1,800円~)は、他店のピザも参考にしながら金子さんが考案したレシピで作るもの。ドリンクはビール(800円)、酎ハイ(700円)などをそろえる。ピザはデリバリーにも対応しており、配達をきっかけに来店する客もいるという。

 シニアの外出機会を増やそうと、定期的にカラオケ大会を開くなど、地域住民が集う場としての役割も果たしている。河本さん夫婦は「おしゃれをしてカラオケ大会に参加する90歳の方が訪れたり、祭りの打ち上げ会場としても利用してもらえている様子を見て、下田の一員になれたと実感している」と話す。

 営業時間は18時~24時。木曜定休。駐車場なし。

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